リゾチーム ディフェンシン 違いを粘膜免疫から深掘り解説

リゾチームとディフェンシンの違いを作用機序・標的・臨床的意義から整理し、医療従事者が診療や教育で誤解しやすいポイントを解消するにはどうすればよいでしょうか?

リゾチーム ディフェンシン 違いを押さえる

あなたが何となく使い分けていると、患者説明で1回の外来ごとに数分ずつ損しているかもしれません。

リゾチームとディフェンシンの違いを一気に整理
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作用機序と標的の違い

リゾチームは「細胞壁分解酵素」、ディフェンシンは「膜に孔をあける抗菌ペプチド」として働き、殺菌の入り口から異なります。

関連)https://med.myclimatejapan.com/rizochimudifensekiwofukakurikaisuru.html
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局在と病原体スペクトル

涙・唾液中心のリゾチームと、皮膚や汗・粘膜上皮に多いディフェンシンでは、カバーしやすい病原体と臨床シナリオが異なります。

関連)http://ogawa-shika.net/10.pdf
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教育・説明への応用

https://www.amed.go.jp/content/000097200.pdf


リゾチームの基本と意外な限界



リゾチームは涙・唾液・鼻汁・気道分泌液などに豊富に存在する細胞壁分解酵素で、グラム陽性菌ペプチドグリカンを切断して溶菌させることが古典的な役割として知られています。


関連)https://stu-dic.com/subject/sub-biology/1623/
つまり細菌の「外枠」を壊す酵素ということですね。
一方、グラム陰性菌では外膜がバリアとなるため、単独のリゾチームでは効果が限定的で、補体やラクトフェリンなど他の自然免疫因子との協調が重要になります。


関連)https://dentalyouth.blog/archives/17576
この「協調性」を理解しておくと、涙や唾液が万能な消毒液ではないことを患者や学生に説明しやすくなります。
リゾチームは抗菌だけでなく、細胞壁由来フラグメントを介した免疫調整にも関与しうるとされ、単に「壊す」以上の役割を担っている点も押さえておきたいところです。


関連)http://kokomiro-seibutu.com/2018/04/28/%E5%85%8D%E7%96%AB%E2%91%A0%E3%80%8C%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%8D%E7%96%AB%E3%80%8D/


臨床的には、リゾチーム含有の点眼薬やトローチ製剤などが知られていますが、近年はアレルギーや卵白アレルゲンとの関連から、食品由来リゾチームの使用に慎重な議論もあります。


関連)https://med.myclimatejapan.com/rizochimudifensekiwofukakurikaisuru.html
結論は万能な安全成分というイメージはやや過大評価ということです。
例えば、卵由来リゾチームを含む製剤の投与では、卵アレルギー患者におけるリスク評価が欠かせず、「自然免疫を高める」つもりの介入が逆に有害事象につながる可能性もあります。


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外来で「予防的にリゾチーム製剤を…」と相談された際は、既往歴の確認に1分かけることが、後々のトラブル回避につながります。
こうした視点を持つと、単なる「基礎免疫の知識」が、具体的な薬剤選択や患者指導の質につながると実感しやすくなります。


関連)https://nara.med.or.jp/for_residents/15256/


ディフェンシンの多彩な役割とリゾチームとの補完関係

ディフェンシンは数十アミノ酸からなる小型の陽イオン性抗菌ペプチドで、細菌・真菌・一部ウイルスに対して細胞膜に孔を形成して殺菌作用を示します。


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つまり膜にダイレクトにダメージを与える分子ということです。
皮膚や粘膜上皮、好中球などに豊富に存在し、汗中に分泌されるディフェンシンは、リゾチームが届きにくい皮膚表面での第一防衛ラインとして機能します。


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そのため、「汗をかくこと=皮膚バリアの一時的な低下」と考えがちですが、実際にはディフェンシンなどの抗菌ペプチド分泌というプラス要素も同時に働いています。
皮膚疾患やアトピー性皮膚炎などでディフェンシンの発現低下が報告されており、単なる乾燥や掻破だけでなく、自然免疫ペプチドの量的・質的変化が感染リスクを左右している可能性が示唆されています。


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リゾチームとディフェンシンはしばしば同じ「化学的防御」とまとめられますが、酵素と非酵素的ペプチドという違いから、耐性獲得のされ方も異なります。


関連)https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1652150
ディフェンシンは膜構造そのものを標的とするため、特定酵素への点変異だけでは完全な抵抗性を獲得しにくいとされ、この点は抗菌薬耐性菌時代における新規治療標的として注目されています。


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つまり耐性リスクの観点でもリゾチームとディフェンシンは性格が異なるということですね。
今後、ディフェンシン類似構造を利用した外用剤や局所投与製剤が実用化されれば、従来の抗菌薬とは違う感染制御の選択肢として、日常診療に入り込んでくる可能性があります。


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将来的な「自然免疫を模した治療薬」の理解を見据えて、今の段階からディフェンシンの基礎を整理しておくことには十分なメリットがあります。


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リゾチーム ディフェンシン 違いを機序・局在・標的で整理

リゾチームとディフェンシンの違いを、作用機序・局在・標的という3軸で整理すると、診療でイメージしやすくなります。


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つまり3つの観点で分けるのが基本です。
作用機序では、リゾチームがβ-1,4結合を切断する加水分解酵素であるのに対し、ディフェンシンは疎水性と陽電荷を利用して細胞膜に孔を形成することで殺菌します。


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局在では、リゾチームは涙・唾液・鼻汁・気道分泌液・母乳などの外分泌液に多く、ディフェンシンは皮膚・小腸パネート細胞・好中球顆粒などで豊富に発現し、粘膜表面や汗にも検出されます。


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標的スペクトルでは、リゾチームはグラム陽性菌優位だが、ディフェンシンはグラム陰性菌や真菌、一部エンベロープウイルスにも作用しうる点が特徴です。


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臨床の現場で考えると、例えば角膜びらんや口内炎の症例では、涙や唾液のリゾチーム活性が局所の自然洗浄と殺菌に寄与している一方、皮膚潰瘍や褥瘡ではディフェンシン発現の低下や局所環境の変化が感染リスクを高める要因になりえます。


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結論は病変部位で主役になる分子が違うということです。
この違いを理解しておくと、「なぜ口腔内の小さな傷はすぐ治るのに、下肢潰瘍は慢性化しやすいのか」といった患者の素朴な疑問にも、自然免疫の観点から説明しやすくなります。
教育場面では、教科書的な箇条書きではなく、部位別・病原体別にリゾチームとディフェンシンの関与をマッピングして提示することで、学生の理解が一段階深まります。


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これは使えそうです。


リゾチーム ディフェンシン 違いを患者説明・教育でどう活かすか

一般の患者さんには「自然免疫」という言葉自体が抽象的ですが、リゾチームとディフェンシンの違いをうまく使うと、具体的な生活指導に落とし込めます。


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結論は比喩と部位をセットで伝えることです。
例えば、涙や唾液については「細菌の外側の壁を切り崩す洗剤のような成分(リゾチーム)が入っている」と説明し、皮膚や汗については「ばい菌の膜に穴をあける成分(ディフェンシン)が薄く塗られているバリア」と伝えると、患者側にイメージが湧きやすくなります。


関連)https://stu-dic.com/subject/sub-biology/1623/
このとき、「アルコールで消毒すれば全部同じ」という発想を軽く修正し、皮膚バリアと自然免疫ペプチドを壊しすぎないスキンケアの重要性に話をつなげると、感染予防と皮膚トラブル予防を同時に説明できます。


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どういうことでしょうか?と聞かれたら、「必要以上に強い石けんで何度も洗うと、ディフェンシンなどの抗菌ペプチドも一時的に減る可能性がある」と補足するとよいでしょう。


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医学生や研修医への教育では、「酵素と抗菌ペプチドの違い」「細胞壁と細胞膜の違い」「グラム陽性と陰性での感受性の違い」を一つのスライドにまとめ、そこにリゾチームとディフェンシンをマッピングすると、免疫・微生物・薬理の知識を横断的につなげられます。


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つまり縦割りの知識を接続するハブとして使えるわけです。
国家試験レベルでは、唾液中の抗菌物質としてリゾチーム・ラクトフェリン・ペルオキシダーゼ・ディフェンシンなどが頻出であり、過去問の選択肢パターンを整理する際にも、この「機序と局在の違い」を意識させると、単純暗記から一歩進んだ理解が期待できます。


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教育コンテンツを作る立場であれば、図解やアニメーションで「細胞壁をカットする矢印(リゾチーム)」と「膜に孔をあける矢印(ディフェンシン)」を対比させることで、視覚的にも記憶に残りやすくなります。


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このような視点を盛り込んだ資料は、院内勉強会や患者向けパンフレットでもそのまま転用できるため、作成コストに対するリターンは比較的大きいといえます。


関連)https://medica-web.jp/column/%E5%8C%BB%E9%99%A2%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%AE%EF%BC%9F/


リゾチーム ディフェンシン 違いから見える今後の応用・研究の方向性

リゾチームとディフェンシンの違いを理解すると、今後の創薬や感染対策でどのような応用が考えられるかも見えてきます。


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結論は自然免疫の模倣と増強がキーワードです。
ディフェンシン様ペプチドは、既存抗菌薬とは異なる標的(膜構造)と耐性プロファイルを持つため、新しい局所用抗感染症薬やバイオマテリアル表面コーティングの候補として研究が進んでいます。


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一方リゾチームは、その酵素活性を利用した食品保存や生体材料表面の抗菌コーティングなど、日常生活に近い領域での応用例も増えており、医療現場外で患者が触れる「抗菌製品」の一部として存在感を増しています。


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医療従事者としては、こうした製品がどの程度エビデンスベースで設計されているのかを見極め、過度な期待や誤解を是正する立場が求められます。


関連)https://itreat.co.jp/blog/blog-topics


また、腸内細菌叢や皮膚常在菌と自然免疫ペプチドの相互作用に注目した研究では、「完全な無菌化」を目指すのではなく、「常在菌と病原菌のバランスを自然免疫がどう調整しているか」が焦点となっています。


関連)http://kokomiro-seibutu.com/2018/04/28/%E5%85%8D%E7%96%AB%E2%91%A0%E3%80%8C%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%8D%E7%96%AB%E3%80%8D/
つまり除菌一辺倒からバランス重視へのシフトが原則です。
この視点は、外用抗菌薬の使いすぎや、必要以上のうがい・手洗い指導の見直しにもつながり、「感染症予防」と「バリア機能維持」という一見相反する目標のバランスを取る判断材料になります。


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将来的に、患者ごとのディフェンシン発現プロファイルやリゾチーム活性を指標としたパーソナライズド感染予防戦略が議論される可能性もあり、そのときに今日の基礎知識が臨床応用の理解を支える土台になります。


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〇〇だけは例外です。


自然免疫と粘膜防御の仕組みをもう一段深く掘り下げるとしたら、リゾチームとディフェンシンのどの部位(皮膚・腸管・呼吸器など)から整理していきたいですか?


医学生・若手医療者向けの自然免疫と粘膜防御の全体像を図解で学べる総論的な資料です(教育・説明パートの理解を深める参考になります)。
AMED 医学系研究をわかりやすく伝えるための手引き(一般向け説明の構成の勉強にも有用)




階層 分泌部位 産生ホルモン 主な作用対象
第1層 視床下部(室傍核) TRH 下垂体前葉thyrotroph
第2層 下垂体前葉 TSH 甲状腺濾胞細胞
第3層 甲状腺 T3 / T4 全身細胞・視床下部・下垂体(フィードバック)


甲状腺クリーゼの症状と看護

あなたの解熱薬選びで病状が悪化します。


甲状腺クリーゼの症状と看護の要点
🚑
診断は数値で疑う

38℃以上、心拍数130回/分以上、JCS1以上やGCS14以下など、救急現場で見落とせない基準があります。

🩺
看護は全身管理が中心

冷却、循環・呼吸管理、意識レベル評価、誘因検索の補助まで、看護師の初動が重症化回避に直結します。

⚠️
意外な落とし穴がある

解熱薬はNSAIDsではなくアセトアミノフェンが推奨され、しかも高齢者では典型症状がそろわないことがあります。


甲状腺クリーゼの症状で最初に見る項目

甲状腺クリーゼは、未治療またはコントロール不良の甲状腺中毒症に強いストレスが加わり、複数臓器が機能不全に陥る緊急病態です。 看護の現場では、まず発熱、頻脈、意識障害、心不全症状、消化器症状が同時に出ていないかを立体的に確認する視点が欠かせません。 ここが出発点ですね。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


日本の診断基準では、発熱は38℃以上、頻脈は130回/分以上が目安です。 中枢神経症状には不穏、せん妄、傾眠、けいれん、昏睡が含まれ、JCS1以上またはGCS14以下も評価対象です。 数字で押さえるのが基本です。


関連)https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=45


さらに心不全症状は、肺水腫、肺野50%以上の湿性ラ音、心原性ショックなど重い所見が想定されています。 消化器症状も軽視できず、嘔気、嘔吐、下痢に加え、総ビリルビン3mg/dL超の黄疸も診断項目に入ります。 つまり多臓器評価です。


関連)https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=45


この情報を知っていると、単なる「発熱+頻脈」の患者として流さず、早い段階で甲状腺クリーゼを疑えます。 逆に症状を1つずつ別問題として扱うと、救急初期対応が遅れやすくなります。 意外にここで差がつきます。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


診断基準の原文が必要な場面では、日本甲状腺学会の診断基準PDFが便利です。
日本甲状腺学会 甲状腺クリーゼ診断基準(第2版)


甲状腺クリーゼの看護で見逃せない意識と循環

看護で優先したいのは、ABCだけでなく、ガイドラインが示すABCDE評価を意識した全身観察です。 とくに意識障害、ショック、急性心不全は死亡に直結しやすく、観察の密度がそのまま予後に関わります。 結論は全身監視です。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


ガイドラインでは、発熱、頻脈、心房細動うっ血性心不全、意識障害、消化器症状を主訴とする患者で、複数臓器症状があれば甲状腺クリーゼをまず疑うべきとしています。 つまり、心拍数だけを追うのでは不十分で、呼吸数、血圧、SpO2、尿量、末梢冷感、発汗、興奮や傾眠の変化まで連続して拾う必要があります。 観察は面で行います。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


心拍数150回/分以上は重症化や死亡の転帰を取りやすいとされ、レートコントロールでも特に注意が必要です。 心拍数の目標は130回/分以下で、80回/分未満や血圧80mmHg未満ではβ遮断薬の中止も検討されますから、看護師のモニタ監視と報告のタイミングはかなり重要です。 早い報告が条件です。


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急性うっ血性心不全を伴う場合、Killip分類III以上ではSwan-Ganzカテーテルを用いた評価が推奨されています。 そこまで至らなくても、呼吸苦の増悪、湿性ラ音の拡大、酸素需要の上昇、NIPPV移行の要否を追えると、医師の判断をかなり支えられます。 ICUでなくても視点は同じです。


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重症度評価の根拠としてAPACHE IIスコア9以上はICU適応が推奨されています。 あなたが病棟や救急外来で「まだ若いから大丈夫」と感覚で見てしまうと、この基準ベースの重症判断を逃す危険があります。 数値共有が安全です。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


治療アルゴリズム全体を確認したい場面では、Digest版の図表が役立ちます。
日本甲状腺学会・日本内分泌学会 甲状腺クリーゼ診療ガイドライン2017 Digest版


甲状腺クリーゼの看護で行う冷却と薬剤注意

甲状腺クリーゼでは高熱そのものが中枢神経系と循環器系への負荷になるため、冷却は後回しにできません。 ガイドラインでは、アイスパックやクーリングブランケットによる全身冷却とアセトアミノフェン投与が推奨されています。 冷却は必須です。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


ここで大事なのが、解熱薬なら何でもよいわけではない点です。 NSAIDsはサイロキシン結合グロブリンに作用し、遊離甲状腺ホルモン上昇の可能性があるため、使用を控えると明記されています。 つまりNSAIDsは避けます。


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この一点は、読者の「高熱ならまずNSAIDs」という日常実践をくつがえす、かなり重要な例外です。 500mgのアセトアミノフェンから開始し適宜調整する記載もあり、薬剤選択を誤るだけで病態評価と安全性の両方に不利になります。 痛いところですね。


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また、発熱時は感染症検索も並行して必要です。 血液・尿・喀痰培養の提出、肺炎や尿路感染の評価補助、抗菌薬投与前の検体採取を整える動きは、看護師が最も実務に落とし込みやすい部分です。 誘因確認が原則です。


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この場面の対策としては、発熱患者に使う院内の解熱薬フローを一度確認し、甲状腺クリーゼ疑い時はアセトアミノフェン優先とメモしておくと実践しやすいです。 場面が限定されているので、1枚のポケットメモでも十分役立ちます。 これは使えそうです。


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甲状腺クリーゼの症状で高齢者は例外になる

甲状腺クリーゼは高熱、多動、著明な興奮がそろう病態と覚えられがちです。 ただし高齢者では、典型的な高熱や多動を示さないapathetic thyroid stormがあり、診断時に注意が必要とされています。 ここは例外です。


関連)https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=45


つまり、高齢患者で「そこまで熱くない」「むしろ反応が鈍い」「動きが少ない」からといって安心はできません。 たとえば38℃に届かない微妙な発熱、ぼんやりした反応、食欲低下や下痢だけが前景に出ると、敗血症や脱水だけに目が向きやすくなります。 どういうことでしょうか?


関連)https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=45


ガイドラインでも、重症例ではT4からT3への変換が抑制され、T3が正常な場合があるので注意とされています。 つまり、症状が非典型で検査値も一見そろわない患者ほど、既往のバセドウ病甲状腺腫、眼球突出、手指振戦、著明な体重減少などの手がかりを拾う観察力が重要になります。 単発所見で決めないことですね。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


この視点があると、高齢者の「元気がないだけ」に見える危険な症例を拾いやすくなります。 逆に見逃すと、診断がついた時点で多臓器不全まで進んでいることもあり、対応の時間的余裕を失います。 早期想起がメリットです。


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甲状腺クリーゼの看護で差がつく独自視点の記録

甲状腺クリーゼの看護では、観察した事実を「内分泌」「循環」「神経」で分けて記録するだけでは足りません。 実際には、誘因、経時変化、治療反応の3本線で記録すると、医師間・部署間の引き継ぎ精度がかなり上がります。 記録は武器になります。


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たとえば誘因は、抗甲状腺薬の中断、感染症、外傷、手術、妊娠・分娩、ヨード造影剤投与、抜歯、強い情動ストレス、激しい運動まで広くあります。 ここを「内服自己中断あり」「3日前に造影CTあり」「昨夜から発熱と下痢増悪」のように時系列で残すと、単なる申し送りが診断支援に変わります。 つまり時系列です。


関連)https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=45


経時変化では、心拍数130回/分超、150回/分超、血圧低下、意識レベル変化、尿量低下、酸素需要増加など、悪化の節目を数値で並べるのが有効です。 治療反応では、冷却開始後の体温推移、β遮断薬投与後の心拍推移、輸液後の末梢循環、NIPPV導入前後の呼吸状態まで残せると、次の一手が決まりやすくなります。 数値化なら問題ありません。


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さらに、DIC合併例は死亡率45.5%、全国調査でDIC合併率は9.27%とされており、出血傾向や血小板低下、呼吸数増加、SIRS所見の変化も記録価値が高いです。 甲状腺クリーゼではSIRS基準のうち体温と心拍数を満たしやすいため、感染との重なりを前提に観察する姿勢が安全です。 意外ですね。


関連)https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.15106/j_naika122_92


この場面の対策としては、リスクを減らす狙いで、甲状腺クリーゼ疑い患者用の観察テンプレートを1枚作り、バイタル・意識・誘因・投薬・検体提出を同じ用紙にまとめて確認するのが実用的です。 アプリでも紙でもよいですが、行動は1つ、テンプレート化が続けやすいです。


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甲状腺超音波のガイドライン

記事の要点
📏
サイズだけで決めない

5mm以下は原則経過観察、6~10mmでも悪性所見の質で対応が変わります。

関連)https://city-hosp.naka.hiroshima.jp/dl/cancer/250718_03.pdf
🔬
FNA適応は段階的
⚠️
無症状スクリーニングは別問題

無症状成人への超音波スクリーニングは推奨されず、診療と検診を分けて考える必要があります。

関連)https://jaes.umin.jp/pdf/guideline2024.pdf


甲状腺超音波 ガイドラインの全体像


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