さらに2019年および2022年には追補版が発行され、ミロガバリン(タリージェ®)が末梢性・全般性の神経障害性疼痛に対してプレガバリンと同様に使用できると明記されました。 新薬が追補という形で随時アップデートされる点は、ガイドライン特有の仕組みです。
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline09.html
| 版 | 第一選択薬 | 第二選択薬 | 第三選択薬 |
|---|---|---|---|
| 第1版 | 三環系抗うつ薬、Ca²⁺αδリガンド | デュロキセチン、抗不整脈薬 | トラマドール・医療用麻薬 |
| 改訂第2版 | 三環系抗うつ薬、Ca²⁺α2δリガンド、デュロキセチン(昇格) | トラマドール(昇格)、ノイロトロピン® 等 | 強オピオイド |
患者背景に応じた選択が原則です。
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
つまり疾患・患者背景ごとに最適薬が変わるということです。 「プレガバリンを出しておけばよい」という思い込みは危険で、副作用プロファイルや腎機能・他疾患合併を考慮した個別化対応が求められます。
関連)http://www.kaiseihp.com/user/media/kaiseihp/page/medical_personnel/index/pdf/formula/pdf16.pdf
対策は「処方前の適応確認」の徹底のみです。 電子カルテ上の病名記載と薬剤の適応症を照合するフローを診療科単位で標準化することが、査定回避と患者安全の両方に繋がります。
ガイドラインでは神経障害性疼痛を一括りにせず、疾患ごとの推奨が示されています。 主要な疾患各論は以下の通りです。
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
三叉神経痛は例外です。 カルバマゼピンを第一選択とする点で他の神経障害性疼痛とは全く異なる薬剤アルゴリズムが適用されるため、「神経障害性疼痛 = プレガバリン系」という認識は三叉神経痛では通用しません。
関連)https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf
具体的な治療目標として推奨されるのは以下の3軸です。
関連)https://www.viatris-e-channel.com/viatris/agpro/pdf/pharmacist/UPR51K005A.pdf
関連)https://www.viatris-e-channel.com/viatris/agpro/pdf/pharmacist/UPR51K005A.pdf
関連)https://www.viatris-e-channel.com/viatris/agpro/pdf/pharmacist/UPR51K005A.pdf
QOL視点での目標設定が条件です。 これを患者と共有する際は、最初の診察時から「完治を目指す疾患ではないが、生活の質は必ず上げられる」というメッセージを伝えることが、長期的な治療継続率の向上につながります。
以下は疾患別・薬剤別の参考情報です。
神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版(日本ペインクリニック学会)の追補版について、ミロガバリンの位置づけが詳述されています。
改訂第2版のアルゴリズム全体像・薬剤推奨度について解説した専門論文です。