アマージ錠(一般名:ナラトリプタン)は、主に片頭痛発作時に用いられる5-HT1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬です。頭蓋内外の拡張した血管を収縮させ、炎症物質の放出を抑制し、血管周囲の炎症を鎮めることで頭痛を緩和します。特に中等度から高度の片頭痛に有効とされ、予防薬ではなく、発作時の頓服薬として使用されます[1][2][3]。
アマージ錠は頭痛発現時に1回2.5mgを経口投与します。効果が不十分な場合は、4時間以上間隔をあけて追加投与できますが、1日最大5mg(2錠)までです。
注意点。
アマージ錠(ナラトリプタン)は5-HT1B/1D受容体に選択的に作用し、血管収縮と炎症抑制のダブル作用を持ちます。
他のトリプタン系薬剤(スマトリプタン、ゾルミトリプタンなど)と比べ、半減期が長く、効果が持続しやすいのが特徴です。効果発現はやや緩やかですが、再発予防や持続的な頭痛緩和に適しています。
また、腎機能・肝機能障害患者では薬物動態が大きく変化するため、慎重な投与管理が必要です。
KEGG MEDICUS(薬理・薬物動態詳細)
臨床試験では、アマージ錠2.5mg群で中等度の頭痛改善率77%、重度で79%と高い有効率が示されています。
一方、腎機能や肝機能が低下している患者では、血中濃度が上昇しやすく、半減期も延長するため、投与量や間隔の調整が必要です。
また、高齢者や多剤併用患者では、薬物相互作用や副作用リスクの増加に注意が必要です。
添付文書(詳細な臨床成績・副作用頻度)