リンゲル液と混ぜると沈殿が生じます。
マグネシウム製剤の点滴投与では、必ず希釈してから使用することが絶対条件です。硫酸マグネシウム補正液1mEq/mL 20mLを生理食塩水100~250mLに希釈し、60分以上かけて投与するのが標準的な方法となっています。 pins.japic.or(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00055485.pdf)
電解質補正用製剤であるため、原液のまま投与することは認められていません。 kegg(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00055485)
希釈に使用する輸液は生理食塩水が推奨されます。リンゲル液はマグネシウム製剤と混ぜると沈殿を生じるため使用できません。つまり配合変化が原則です。同様に、リン酸塩を含む製剤との混合も沈殿のリスクがあるため、別々のルートでの投与が必要です。 igakukotohajime(https://igakukotohajime.com/2020/04/11/mg%E4%BB%A3%E8%AC%9D/)
希釈濃度と投与速度の目安として、有症状の低マグネシウム血症では1~2gを50~100mLに希釈して30~60分で投与します。 shirasagi-hp.or(https://www.shirasagi-hp.or.jp/goda/fmly/pdf/files/207.pdf)
持続投与の場合は、硫酸マグネシウム補正液を1.0~3.5mL/時で持続点滴するのが一般的です。 jmedj.co(https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_15326)
配合変化を避けるには、投与前後に生理食塩液でルートを洗浄する方法も有効です。複数の電解質補正が必要な場合、マグネシウムとリン酸の投与順序を工夫し、間に洗浄を挟むことでリスク回避できます。 hsp.ehime-u.ac(https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/medicine/wp-content/uploads/202407preavoidnews.pdf)
急速静注は禁忌で、できるだけ時間をかけて投与することが求められます。 igakukotohajime(https://igakukotohajime.com/2020/04/11/mg%E4%BB%A3%E8%AC%9D/)
投与速度が速すぎると、電解質喪失や血栓性静脈炎を起こす危険性があります。静注単独投与の場合は10%以下の濃度で徐々に投与することが望ましいとされています。 pins.japic.or(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00070943.pdf)
低マグネシウム血症で不整脈や全身痙攣がある場合、硫酸マグネシウム20mEqを5分で静注する緊急対応もありますが、これは例外的な措置です。その後は6時間で40mEqを生理食塩水250~500mLに希釈し持続点滴に切り替えます。 takanohara-ch.or(https://www.takanohara-ch.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/11/di202008.pdf)
子癇の治療では初回量として40mL(4g)を20分以上かけて静脈内投与した後、毎時10mL(1g)より持続投与を行います。症状に応じて毎時5mL(0.5g)ずつ増量し、最大投与量は毎時20mL(2g)までです。これが条件です。 kegg(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051281)
高マグネシウム血症や甲状腺機能低下症の患者には投与しないことが絶対禁忌となっています。これらの患者では高マグネシウム血症が悪化または誘発されるためです。 pmda.go(https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/180079_3319564A1021_1_05)
緊急時を除き、基本的には1mEq/min以下の速度で投与するのが安全です。カルシウム製剤の投与例を参考にすると、7~10mEqを生理食塩水100mLに希釈して1mEq/min以下で静注する方法が示されています。 anesth.or(http://www.anesth.or.jp/guide/pdf/publication4-7_20170227s.pdf)
マグネシウム製剤点滴の主な適応は、低マグネシウム血症の補正です。血清マグネシウム値が1.0mg/dL未満の場合、特に不整脈や全身痙攣などの症状がある場合には緊急の静注が必要になります。 drgawaso(https://drgawaso.com/24954381-2/)
低マグネシウム血症は抗EGFR抗体(セツキシマブやパニツムマブ)の投与で高頻度に発生します。大腸癌治療において、高齢とオキサリプラチン併用が低マグネシウム血症のリスク因子となります。つまり注意が原則です。 gi-cancer(https://gi-cancer.net/gi/fukusayo/fukusayo_09_2.html)
無症候性の低マグネシウム血症でも、血清マグネシウムが1.0mg/dL未満であれば硫酸マグネシウム1mEq/kgを24時間で補充し、その後3~5日は0.5mEq/kgを持続点滴します。 drgawaso(https://drgawaso.com/24954381-2/)
有症状の場合は、まずマグネシウム製剤静注を行います。マグネシウムは治療域が広いため、比較的安全に投与できる特徴があります。 jmedj.co(https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_15326)
低マグネシウム血症と低カリウム血症が併存することがよくあります。マグネシウム不足があると、カリウム製剤を投与してもなかなかカリウムが上がってこないため、マグネシウムを一緒に補充する必要があります。 mikami-naika-clinic(https://mikami-naika-clinic.jp/column/3669/)
電解質補液の電解質補正用として、体内の水分・電解質の不足に応じて電解質補液に添加して用いられます。 kegg(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00055485)
マグネシウム製剤の投与により高マグネシウム血症が起こり、マグネシウム中毒が惹起されることがあります。 pins.japic.or(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051281.pdf)
高マグネシウム血症の症状には、熱感、潮紅、口渇、血圧低下、中枢神経抑制、心機能抑制、呼吸麻痺、骨格筋弛緩などがあります。多量投与により中毒を起こすと、これらの重篤な症状があらわれることがあります。厳しいところですね。 kegg(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051281)
高齢者では高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されています。投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与することが必要です。 mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000185078.pdf)
腎機能障害患者では急激なマグネシウム濃度上昇がありうるため特に注意が必要です。マグネシウムの排泄障害があるため、血中マグネシウム濃度をみながら投与する必要があります。 shirasagi-hp.or(https://www.shirasagi-hp.or.jp/goda/fmly/pdf/files/207.pdf)
母体および新生児に高マグネシウム血症を引き起こすリスクもあります。妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与には慎重な判断が求められます。 pins.japic.or(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00055485.pdf)
投与中は慎重に患者の状態を観察し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止することが重要です。嘔吐、徐脈、倦怠感などの症状があれば直ちに服用中止・受診が必要です。 kida-clinic(https://kida-clinic.jp/blog/105509)
マグネシウム不足により低カリウム血症になることがあります。慢性的にカリウムが低く、カリウム製剤内服だけでは補正できない場合、マグネシウムの欠乏が背景にあることが多いのです。 ne(https://www.ne.jp/asahi/akira/imakura/hypomagnesemia.htm)
マグネシウムは細胞の各種反応の起爆剤ともいわれる大切な電解質です。低カリウム血症でカリウム製剤を投与してもなかなかカリウムが上がってこない場合は、マグネシウムも不足していることが多く、マグネシウムを一緒に取り入れるとうまくいきます。いいことですね。 mikami-naika-clinic(https://mikami-naika-clinic.jp/column/3669/)
低マグネシウム血症と血清カリウムの関係では、血清マグネシウムとして0.8mEqを保つように補正を繰り返すことが推奨されています。マグネシウム不足は低カルシウム血症の原因にもなります。副甲状腺ホルモンの分泌を妨げること、副甲状腺ホルモンに対する反応が悪くなること、骨からのカルシウムの遊離を減少させることのために血清カルシウムが低下するのです。 ne(https://www.ne.jp/asahi/akira/imakura/hypomagnesemia.htm)
低マグネシウム血症の治療には、まず原疾患の治療が重要です。無症候性で血清マグネシウムが1.0mg/dL以上であれば、経口マグネシウム製剤(酸化マグネシウム錠1.5~3.0g 分3)での補充も選択肢となります。 drgawaso(https://drgawaso.com/24954381-2/)
これは使えそうです。
電解質異常の診療では、マグネシウム値の確認が見落とされがちですが、難治性の低カリウム血症に遭遇した際には必ずマグネシウム値をチェックする習慣が重要です。カリウムとマグネシウムの同時補正により、効率的な電解質管理が可能になります。