あなたが何気なくしている算定ミスで、年間100万円以上の減収になっているかもしれません。

多くの医療従事者は「CRRTは24時間施行しないと1日分算定できない」となんとなくイメージしていることが多いようです。実際には、診療報酬上の「持続緩徐式血液濾過(1日につき)」の考え方は、治療時間が24時間きっちりであることよりも、「1日として算定してよい条件」が明確に定められています。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
つまり制度上の「1日」と臨床的な「24時間連続施行」は、必ずしも一致していません。 つまりそういうことですね。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/dialysis/insurance/
具体的には、持続緩徐式血液濾過を夜間に開始し、午前0時以降に終了した場合は「1日として算定する」と明記されています。 例えば、17時開始で翌1時終了といった8時間施行でも、この条件を満たしていれば1日分として算定可能です。 はがきの横幅くらいの長さのタイムラインで考えると、0時をまたぐかどうかが太い境界線になっているイメージです。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
また、人工腎臓(J038)と持続緩徐式血液濾過(J038-2)の実施回数は「併せて1月に14回に限り算定する」と定められており、ここを超えると算定できない点も見落とされがちです。 1か月30日のうち、約半分弱しか算定対象にできないという縛りになるため、毎日のようにAKI患者にCRRTやHDを行っている病棟では、とくにスケジューリングと算定管理が重要です。 回数管理が基本です。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/dialysis/insurance/
このようなルールを理解しておかないと、「24時間回していないから算定できない」「15回目もなんとなく請求してしまった」といった形で、医療機関側の機会損失や返戻・減点のリスクが生じます。 そこで、診療録のタイムスタンプや透析記録と、レセプト電算データの紐づけをあらかじめ院内で標準化しておくことが、現場の負担を増やさずにルールを守る現実的な対策です。 回数と時間の「見える化」だけ覚えておけばOKです。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
次に、時間外・休日加算の扱いです。診療報酬明細書では、持続緩徐式血液濾過を「午後5時以降に開始した場合」「午後9時以降に終了した場合」あるいは「休日に行った場合」、時間外・休日加算として300点を所定点数に加算できるとされています。 数字だけ見ると300点は約3,000円前後で、月に10回該当するだけでも3万円規模の増収となるため、意外とインパクトの大きい加算です。 いいことですね。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
ただし、「午後5時以降に開始」「午後9時以降に終了」「休日施行」という条件を満たさないのに慣習的に加算してしまうと、査定や返戻のリスクが一気に高まります。 たとえば、16時50分開始で翌0時前に終了したケースでは、「夜間開始」でも「0時以降終了」でもなく、休日でもなければ加算対象にはなりません。 時計の針で言えば、短針が「5」を越えた瞬間からが条件というイメージです。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
逆に、17時05分に開始し、23時に終了したようなケースでは、治療時間が6時間弱と短くても「午後5時以降に開始」の条件を満たすため、時間外加算300点を算定可能です。 この違いをレセプト担当が感覚的に処理していると、「なんとなく夜っぽいから加算」「休日当直だから全部加算」といったあいまいな運用になりやすくなります。 つまり条件ベースで管理すべきです。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
リスクを避けるには、「治療開始時刻」「終了時刻」「施行日が休日かどうか」を、医師・看護師・臨床工学技士の記録段階でそろえ、レセプトチェック時に自動でフラグが立つような仕組みを作るのが現実的です。 具体的には、透析支援システムや電子カルテに、開始時刻と終了時刻から「時間外加算対象」の有無を自動判定するカスタム項目を1つ追加するだけでも、ルール逸脱の多くを防げます。 結論は仕組みで防ぐことです。
関連)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038-2.html
持続緩徐式血液濾過の算定で、現場の相談が多いのが「回数制限」の扱いです。診療報酬上、人工腎臓(J038)と持続緩徐式血液濾過(J038-2)の実施回数は、併せて1月に14回に限られています。 これは、単純に「CRRTを14日まで」と読むのではなく、人工腎臓をどれだけ施行しているかも含めて、総数で管理する必要がある点が重要です。 つまり総枠管理が原則です。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/dialysis/insurance/
さらに、敗血症に対する持続緩徐式血液濾過では、「一連につき8回まで算定可能」と解説しているQ&Aもあり、臨床現場では「いつからいつまでを一連と見るのか」「敗血症が落ち着いた後もCRRTを続ける場合はどう扱うのか」といった疑問が頻出しています。 例えば、敗血症ショックでICU入室後、8日間連続でCRRTを施行し、その後は末期腎不全として同じ装置・回路で継続した場合、前半8日分を「敗血症に対する一連」とみなして算定し、それ以降の適応変更分については別途検討が必要になります。 どういうことでしょうか?
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=52181
ここで大きなリスクとなるのが、「敗血症が落ち着いても病名整理をしないまま、なんとなく同じ名目で算定を続けてしまう」パターンです。 病名の整理を怠ると、一連8回の枠を超えた算定や、適応が変わっているのに算定根拠が不明確な状態が生じ、後から指摘・返戻を受ける可能性があります。 病名と適応の見直しが必須です。
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=52181
対策としては、ICUカンファレンスや重症患者ラウンドの際に、「現時点でCRRTを行う主たる目的」を明文化し、敗血症からの離脱や腎機能回復の有無を定期的に確認することが有効です。 そのうえで、「敗血症に対する一連」としての8回枠を超える場合、適応目的を書き換え、カルテとレセプトコメントに残しておくと、将来の監査にも説明しやすくなります。 8回の節目ごとに整理するなら違反になりません。
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=52181
現場でしばしば議論になるのが、「持続緩徐式血液濾過は24時間施行が基本だが、7~8時間だけ行った場合は1日分として算定できるのか」という問題です。 質問サイトのQ&Aでも、「連日24時間未満(7~8時間)のCRRTを行った場合に1990点を算定できるか」という相談が掲載されており、多くの施設で共通の悩みであることがうかがえます。 厳しいところですね。
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=72638
診療報酬点数表自体は「24時間連続でなければ算定不可」とまでは書いておらず、先述のように「夜間に開始し午前0時以降に終了した場合は1日として算定する」といった、時間帯ベースのルールが示されています。 つまり、「7~8時間しかやっていないから無条件に算定不可」というわけではなく、「ルールで想定された範囲内かどうか」が焦点になります。 つまり条件解釈の問題です。
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=72638
たとえば、毎日17時に開始して翌1時まで8時間施行し、これを連日行うケースでは、「24時間の持続」ではないものの、「夜間に開始し午前0時以降に終了」という条件を満たしているため、診療報酬上は1日算定の扱いが理論上可能と解釈され得ます。 一方、日勤帯のみ(9時から16時までの7時間など)で短時間の治療を繰り返しているケースでは、点数表の想定する「持続緩徐式」との乖離が大きく、地域の支払基金や審査機関の解釈にも左右されやすいグレーゾーンです。 それで大丈夫でしょうか?
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=72638
こうしたグレーなケースへの現実的な対応としては、地域の審査傾向を把握している医事部門や診療情報管理部門と連携し、「どのパターンなら問題なく算定されているか」「どこから指摘が増えるか」を院内で共有することが重要です。 もし院内で判断に迷う場合には、メーカーや学会が提供している診療報酬解説資料や講習会を活用し、他施設の事例を確認することも有用です。 専門家の資料に注意すれば大丈夫です。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/crrt/about/
このとき、単に点数表の文言だけでなく、「当院ではどの病態に対して、どのモダリティを、どの条件で持続緩徐式血液濾過として算定するか」という院内ルールを、医師・看護師・臨床工学技士・医事担当者で共有しておくことが、算定トラブルを防ぐうえで大きな意味を持ちます。 具体的には、ICU内にA4用紙1枚程度のフローチャートを掲示し、「AKI+循環動態不安定→CHDF(J038-2)」「慢性維持透析患者の週3回透析→人工腎臓(J038)」など、典型パターンを一目でわかる形で整理しておく方法が現場では機能しやすいです。 こうしたフローチャートなら問題ありません。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/crrt/about/
加えて、新人医師や若手スタッフ向けに、年1回程度の「CRRT算定ミニ勉強会」を30分ほど行い、「1日算定の考え方」「14回制限」「時間外加算300点」「敗血症一連8回」の4ポイントだけでも共有しておくと、毎日の小さな算定ミスを大きく減らせます。 これは、東京ドーム5つ分のような派手な違いではありませんが、年間の収支や監査リスクというスケールで見ると、確実に効いてくる投資です。 結論はチームでルールを育てることです。
関連)http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=52181
この章は、CRRTの治療内容と算定ルールを橋渡しする「院内マニュアル作り」のヒントとして活用できます。 もし外部の資料を参考にしたい場合は、日本語で整理されたCRRTや血液透析療法の診療報酬解説ページ、あるいは学会やメーカーのハンドブックを一度確認し、自施設の方針を重ね合わせながらカスタマイズしていくと、現場にフィットした運用ルールが作りやすくなります。 〇〇は必須です。
関連)https://www.am-blood-purif.com/field/crrt/about/
CRRTの基本概念やモダリティ別の違いをおさらいしたいときの参考資料です(CRRTの種類と概要のセクションに対応)。
持続緩徐式血液濾過療法(CRRT)の基礎知識解説ページ
診療報酬点数表上の「持続緩徐式血液濾過(J038-2)」および人工腎臓との関係、回数制限を確認したいときの参考です(基本ルール・回数制限の解説部分に対応)。
血液透析療法に関する診療報酬解説ページ
厚生労働省の中医協資料で、透析医療および持続緩徐式血液濾過関連の改定経緯を確認したい場合に利用できます(制度背景の補足に対応)。
中央社会保険医療協議会 総会資料(透析医療関連)
ICUでのCHDF前希釈・後希釈の違いや治療効果に関する日本語の臨床研究報告です(モダリティの違いと院内ルールの章に対応)。
診療報酬や算定に関する実務的なQ&Aで、敗血症一連8回や7~8時間施行時の取扱いなど、実際の疑問と回答を確認できます(回数制限・24時間未満施行の章に対応)。
持続緩徐式血液濾過についてのQ&A(敗血症一連8回)
持続緩徐式血液濾過についてのQ&A(7~8時間施行の算定)
あなたの施設では、「14回制限」「時間外加算300点」「敗血症一連8回」といったルールを誰がどのように管理するか、もう一度見直してみますか?
あなたが透析患者と思って見ると危ないです。
CHDFはcontinuous hemodiafiltration、つまり持続的血液透析濾過療法です。血液透析と血液濾過を組み合わせ、低分子から中分子までの溶質除去を狙う血液浄化法として位置づけられています。
関連)https://medical-term.nurse-senka.jp/terms/533
ここが出発点です。
一般的に24時間以上持続して行う方法で、体外循環をゆっくり進められるため、循環動態が不安定な重症患者にも適用しやすいのが大きな特徴です。
関連)https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0626.html
適応は急性腎障害だけではありません。うっ血性心不全などの体液過剰、肝不全での肝性昏睡物質の持続除去、さらに重症急性膵炎や劇症肝不全では腎不全を合併していなくても保険適応上認められているとされています。
関連)https://medical-term.nurse-senka.jp/terms/533
つまりICU治療です。
この基本を押さえると、看護記録の視点も変わります。腎機能、循環、呼吸、肝性脳症、体液管理を別々に書くより、CHDFという介入が全身管理にどう効いているかを一続きで整理した方が実務的です。
結論は全身管理です。
重症患者への位置づけを確認したい部分の参考リンクです。日本救急医学会の用語解説で、適応や保険適応まで短くまとまっています。
日本救急医学会|持続的血液濾過透析法
これが基本です。
とくに血液濾過器の膜の目詰まりやチャンバー内の血栓は、圧の変化とあわせて早期発見が求められます。看護roo!の解説では、回路内まで凝血すると返血できず、プライミングボリューム150~200mLの血液を失うため、ライトを当てて血栓を確認する重要性が示されています。
関連)https://www.kango-roo.com/kq/archive/262
150~200mLは、500mLペットボトルの約3分の1前後です。成人では一見大きくない量に見えても、出血傾向がある敗血症患者や貧血の強い患者では無視しにくいロスです。
関連)https://www.kango-roo.com/kq/archive/262
痛いですね。
抗凝固管理も重要です。CHDF施行時は送血側ACTを150~200秒程度に調整するという看護クイズ解説があり、DIC合併例では血小板やFDPの推移と凝固能を踏まえて追加投与量を考える視点が示されています。
関連)https://www.kango-roo.com/kq/archive/319
つまり回路だけではありません。
看護師がこの数字の意味をわかっていると、単なる採血結果ではなく「今の回路寿命」と「出血リスク」の両方を会話に乗せやすくなります。
観察項目を整理したい部分の参考リンクです。現場の看護師向けに、CHDF中の観察視点が確認しやすくまとまっています。
ここは盲点です。
意外ですね。
医療従事者がこの視点を持つと、投与後の採血タイミングや、医師・薬剤師への相談内容が具体的になります。結果として、効かない抗菌薬投与や過量投与の回避につながります。
関連)https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H04176
現場では、CHDF中の患者で「尿量が少ないから薬も少なめ」と考えたくなる場面があります。しかしCHDFが24時間回っている症例と、日中だけ短時間回している症例では実質クリアランスが変わるため、同じ“CHDF中”でも薬の抜け方は同じではありません。
関連)https://okamotonojinzo.hatenablog.com/entry/2019/10/21/003609
薬剤確認が条件です。
この場面の対策は、投与量を暗記することではなく、CHDF条件と採血予定を1回メモでそろえることです。その狙いで、院内の抗菌薬TDM表や透析患者投与設計アプリを確認する行動が役立ちます。
薬剤調整の考え方を深掘りしたい部分の参考リンクです。抗微生物薬のモニタリングが、CHDF条件とどう結びつくかが整理されています。
CHDFのトラブルは、回路停止だけでは終わりません。除水不良、凝固、脱血不良、血圧低下、体温低下、カテーテルトラブルが連鎖しやすいのが厄介です。
関連)https://medical-term.nurse-senka.jp/terms/533
初動が大事です。
一方で、圧アラームや血栓形成の兆候が先に出るケースでは、患者のバイタル悪化前に回路由来の異常を拾えることがあります。だから観察順は「患者か機械か」を二者択一にせず、視線を往復させるのが実践的です。
関連)https://www.kango-roo.com/kq/archive/319
つまり同時進行です。
この理解があると、申し送りで「朝からTMP上昇、午後に返血不能、その後Hb低下」という情報が、ただの出来事の羅列ではなく、一本の病態としてつながります。
カテーテル管理も軽視できません。日本救急医学会の解説では、CHDF施行には中心静脈にFDLを留置し、静脈—静脈で送返血すると説明されています。
関連)https://medical-term.nurse-senka.jp/terms/533
FDLは必須です。
そのため固定不良や屈曲、体位変換時の脱血不良は、一般末梢ルート以上に治療継続へ直結します。体位調整やライン整理を一つ丁寧に行うだけで、アラーム対応の時間ロスをかなり減らせます。
順番が逆です。
たとえば、敗血症性ショックで昇圧薬が必要な急性腎障害患者、体液過剰を伴う重症心不全患者、肝性脳症を伴う肝不全患者では、同じCHDFでも看護の焦点は違います。前者は循環、次は除水と呼吸、後者は意識とアンモニア関連症状の変化が濃くなります。
関連)https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0626.html
これは使えそうです。
あなたがブログ記事にするなら、症例別に1シフトの見方を示すと、単なる基礎解説より医療従事者に刺さります。たとえば「敗血症+DICならACTと血小板推移」「心不全なら除水と呼吸仕事量」「肝不全なら意識と転倒リスク」のように切ると、現場でそのまま使えます。
関連)https://www.kango-roo.com/kq/archive/319
教育用に広げるなら、CHDF、CHD、CHF、IHDの違いを1枚表にし、回路観察、除水速度、循環への負荷、薬剤管理の4項目だけ比較する方法も有効です。情報を増やしすぎない方が、むしろ新人教育では定着します。
結論は患者像起点です。
あなたの膜選び次第で透析中の血圧が急落します。
透析膜を一覧で整理するときは、まず「素材」と「形状」を分けて考えると混乱しにくいです。現在使われる透析膜は大きくセルロース系膜と合成高分子系膜に分けられ、形状は中空糸型と積層型が中心です。ここが出発点ですね。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
形状では中空糸型が圧倒的な主流です。中空糸型は現在使用される血液透析膜の98%以上を占めるとされ、内径約200μm、膜厚10~50μm、長さ160~300mmほどの中空糸を約1万本束ねた構造です。はがきの横幅より少し長い細い管が、1万本近く詰まっているイメージです。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
一方で、積層型は流路が比較的単純で圧力損失が小さい利点がありますが、臨床全体では少数派です。コイル型は歴史的には重要でも、現在は使われていません。つまり中空糸型が基本です。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
素材一覧としてまず押さえたいのは、CTA、PS、PES、PEPA、EVAL、PMMA、AN69です。医療関係者向け情報では、2023年2月時点で販売されるダイアライザーは300種類超、膜材質は7種類と整理されています。種類が多く見えても、素材軸に戻すと整理しやすいです。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
CTAはセルローストリアセテートで、セルロース系の代表です。PS、PES、PEPA、EVAL、PMMA、AN69は合成高分子系に入ります。素材名を略号で覚えるだけでは足りず、生体適合性、吸着特性、分画特性まで見ておくと選択理由を説明しやすくなります。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
分画特性の言い方も実務では有用です。一般にPS、PES、PEPA、CTAはシャープな分画特性、EVAL、PMMA、AN69はブロードな分画特性とされます。結論は素材名だけでは不十分です。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
PMMAは吸着特性で語られることが多く、PMMA膜の蛋白質吸着特性を評価する臨床研究も登録されています。S型の話をするとき、単なるクリアランスではなく「吸着も見ている」という説明がしやすくなります。これは使えそうです。
関連)https://rctportal.mhlw.go.jp/detail/jr?trial_id=jRCTs032200179
透析膜の一覧記事で抜けやすいのが、学会の機能分類です。日本透析医学会の機能分類2013では、特定積層型以外の中空糸型血液浄化器はI型、II型、S型に分類され、さらにI型とII型はa型とb型に分かれます。ここが臨床の整理軸です。
a型は蛋白非透過または低透過型、b型は蛋白透過型です。つまり同じI型やII型でも、アルブミン漏出の見え方はaとbでかなり変わります。分類が条件です。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
S型は少し特別です。従来の溶質除去性能だけでなく、生体適合性や吸着特性などの特殊性を学会が認めた分類で、単純な「よく抜ける膜」とは意味が違います。ここを省くと一覧記事が浅く見えます。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
臨床説明では、「素材」と「I・II・S型」を同じ表で並べると有用です。たとえばPS膜でもシリーズにより機能区分や設計思想が違うため、素材名だけで処方意図を推測するのは危険です。つまり一覧は二段構えです。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
医療従事者が「高性能膜ならだいたい安全」と考えると危ない場面があります。代表例がAN69系とACE阻害薬の組み合わせで、陰性荷電をもつ膜ではブラジキニン産生が関与し、血圧低下やショックの原因となることが知られ、併用禁忌の製品があります。意外ですね。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
PMDAも2024年に、表面が陰性に荷電しACE阻害薬との併用が禁忌の血液浄化器があると注意喚起しています。だから透析膜の一覧を作るなら、素材欄の横に「ACE阻害薬注意」などの一言メモを加えるだけで、現場での見落とし防止に直結します。禁忌確認が基本です。
関連)https://www.pmda.go.jp/files/000266452.pdf
もう一つはPVPです。PS、PES、PEPA膜などで親水化材や開孔材として使われるPVPが透析中に溶出し、血圧低下や血小板数減少を招く報告があるとされています。膜そのものの素材名だけでなく、添加材や製造設計も見ないと実感に合う評価になりません。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
この場面の対策は、副作用リスクの見直しを狙って、採用品や代替候補の添付文書・製品資料を1枚の比較表で確認することです。特に転院患者や膜変更直後は、使用薬剤、過去の反応、膜素材を同じ表で見たほうが早いです。確認だけで十分です。
関連)https://www.pmda.go.jp/files/000266452.pdf
ACE阻害薬服用患者の血液浄化時の注意がまとまっています。禁忌確認の参考リンクです。
https://www.pmda.go.jp/files/000266452.pdf
一覧記事の差が出るのは、膜素材ではなく「設計」で性能差が出る点まで触れたときです。たとえばPSやPESでは非対称膜構造が使われ、支持層が機械的強度を、表面近くの緻密層が透水性や溶質透過性を規定します。同じPSでも全部同じではありません。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
さらに、中空糸型では内部濾過やチャネリングが除去効率に影響します。内部濾過促進型HDでは、1回治療で5L近い内部濾過が生じた例も報告される一方、促進しすぎるとファウリングで透過性が落ち、期待した除去能が出ない恐れがあります。痛いですね。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
チャネリング対策として、スペーサーヤーン、ウェーブ状中空糸、全周バッフル、スリット構造、らせん形血液ポートなど、メーカーはかなり細かい工夫をしています。つまり「膜素材が同じだから同じ性能」とは言えません。構造差に注意すれば大丈夫です。
関連)https://sokorahenno-ce.com/how-to-select-dialysis-membrane-criteria/
あなたが院内向けに一覧表を作るなら、列は「素材」「機能分類」「分画特性」「吸着特性」「ACE阻害薬注意」「設計メモ」の6列が実用的です。これなら新人教育にも、採用見直しにも、そのまま使えます。透析膜 種類 一覧だけ覚えておけばOKです。
関連)https://medi-book.com/wp-content/uploads/2024/04/dializer_simple.pdf
【指定第2類医薬品】イブクイック頭痛薬DX 60錠