ここが重要です。
たとえば非小細胞肺癌ではTPS、胃癌や食道癌ではCPSが使われ、同じ「PD-L1陽性」でも数字の意味が変わります。
参考)がんにおけるPD-L1検査 – MyPathologyRep…
つまり別物です。
TPSは腫瘍細胞のうち膜染色陽性の割合をみる方法で、肺癌では「TPS 65%」のように報告されます。
参考)https://www2.tri-kobe.org/nccn/guideline/lung/japanese/non_small.pdf
一方のCPSは、腫瘍細胞だけでなくリンパ球やマクロファージなどPD-L1陽性細胞も数え、総腫瘍細胞数で割って100を掛ける方法です。
参考)https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29360JA_2020JUL20_NCR_PDL1_22C3_KN181_Quick_scoring_guide_JA_low.pdf
評価軸が違います。
だから、肺癌の感覚で胃癌のCPSを読むと、現場の説明がずれやすくなります。薬剤選択や患者説明で迷わないためにも、まずスコア名を確認する習慣が実務的です。
参考)https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29441ja-pd-l1-ihc28-8-gastric-im-cm649.pdf
肺癌のPD-L1評価では、病理報告にNo expression(1%未満)、low expression(1~49%)、high expression(50%以上)の3区分を明記することが日本病理学会から推奨されています。
参考)新着情報: 2017年1月アーカイブ
分類が基本です。
この3区分は治療方針の分岐と直結しやすく、特に初回治療の議論ではTPS 50%以上かどうかが会話の出発点になります。
参考)肺癌診療ガイドライン2025年版
病理レポートを受け取った側がまず見るべきなのは、陽性か陰性かではなく、使われた判定系と閾値です。これだけでカンファレンスの認識ずれをかなり減らせます。

非小細胞肺癌では、PD-L1 TPS 50%以上が一つの大きな節目です。肺癌診療ガイドラインでは、ドライバー遺伝子異常がない症例でTPS 50%以上を独立したサブグループとして扱い、初回治療で免疫療法単剤が選択肢になります。
参考)肺癌診療ガイドライン2021 年版 第1 部(肺癌の分類〜Ⅱ…
結論は閾値です。
イメージしやすく言えば、TPS 1%は100個の腫瘍細胞のうち1個でも膜染色陽性なら該当し、TPS 50%は半分です。はがき100枚の束のうち1枚赤い付箋がある状態と、50枚に付いている状態くらい印象が違います。
意外ですね。
この差は、単剤で攻めるのか、化学療法併用を考えるのかという説明の重みも変えます。数値の読み上げだけで済ませず、「この数字が何を変えるのか」まで一緒に伝えるほうが、患者の納得感は上がりやすいです。
参考)https://www.haigan.gr.jp/wp-content/uploads/2024/06/4-10-PDL1-1.pdf
もう一つ見落とされやすいのは、化学療法併用ではPD-L1発現にかかわらず承認されている薬剤もある点です。つまり、PD-L1が低いから免疫療法の話が終わるわけではありません。
参考)https://www.haigan.gr.jp/wp-content/uploads/2024/06/4-10-PDL1-1.pdf
そこは別問題です。
この整理を知っていると、外来で「低発現だから使えない」と短く言い切るリスクを減らせます。説明の場面では、PD-L1は重要だが絶対条件ではないケースがある、と一文添えるだけでも誤解防止に役立ちます。
参考)https://www.haigan.gr.jp/wp-content/uploads/2024/06/4-10-PDL1-1.pdf
胃癌ではPD-L1をCPSで評価し、CheckMate-649ではCPS 5以上の患者が約60%でした。さらに、その集団でニボルマブ+化学療法群の全生存期間中央値は14.4か月、化学療法単独群は11.1か月でした。
参考)https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29441ja-pd-l1-ihc28-8-gastric-im-cm649.pdf
数字で見るべきです。
ここで大事なのは、肺癌のTPSと違って、胃癌では免疫細胞のカウントも効いてくるため、標本条件の影響を受けやすいことです。
参考)https://www.medience.co.jp/clinical/information/parts/pdf/21-46.pdf
かなり意外なのが、生検個数です。進行胃がんでは、生検検体数が5個以上だと4個以下よりPD-L1発現の検出率が上がると報告されています。
参考)CareNet Academia
少ないと不利です。
「とりあえず数本で十分」と考えてしまうと、CPSが本来より低く出る可能性があり、再検討や再生検で時間が延びるデメリットにつながります。
この情報は、内視鏡医、病理医、腫瘍内科医の連携で効きます。採取場面で“後のPD-L1評価まで見越して本数を確保する”と決めておくと、診療の手戻りを減らせます。
準備が条件です。
検体確保の場面では、採取の狙いを共有するために院内テンプレートや依頼コメント欄を一行整えるだけでも有効です。場面は採取時、狙いは再検回避、候補は依頼文の定型化です。
胃癌や食道癌のCPSは、腫瘍細胞だけを見ている感覚で読むとズレます。だからレポートを確認するときは、スコア名、使用抗体、対象がん種の3点をセットで見るのが安全です。
参考)https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29360JA_2020JUL20_NCR_PDL1_22C3_KN181_Quick_scoring_guide_JA_low.pdf
この3点だけ覚えておけばOKです。
同じ検査ではありません。
この差を知らずにアッセイ名を見落とすと、「前回は高発現だったのに今回は低い」という説明が混乱しやすくなります。
具体的には、39例のNSCLC標本を比較した解析で、38例中14例、つまり37%がアッセイによってカットオフ以上か以下かの分類が異なりました。
参考)これで良いのかPD-L1測定…22C3と28-8の違いは?|…
痛いですね。
3人チームのうち1人強が別判定になる計算で、臨床現場では無視しにくい差です。だから病理レポートの数字だけ転記するのではなく、22C3なのか28-8なのかSP263なのかまでカルテ要約に残す価値があります。
参考)これで良いのかPD-L1測定…22C3と28-8の違いは?|…
別の比較では22C3と28-8の一致率は高く、k=0.89でしたが、22C3とSP142はk=0.16と低く、かなり隔たりがありました。
参考)https://ameblo.jp/resdoctorn/entry-12697406904.html
アッセイ差に注意すれば大丈夫です。
肺癌で22C3を前提にした解釈を、別アッセイの結果にそのまま当てはめると誤分類のリスクがあります。読影会やカンファレンスでは、数値の前にアッセイ名を声に出すだけで事故を減らせます。
参考)https://ameblo.jp/resdoctorn/entry-12697406904.html
日本病理学会も、ペムブロリズマブの効果予測はPD-L1 IHC 22C3 pharmDxで行うこと、報告では基準を明記することを示しています。
参考)日本病理学会 新着情報
基準明記が原則です。
報告フォーマットが施設でばらつく場合は、場面は治療前カンファレンス、狙いは判定の取り違え防止、候補はPD-L1専用の確認欄を電子カルテに設けることです。行動が1つで終わるので実装しやすいです。
PD-L1発現は重要ですが、単独で万能な予測因子ではありません。国立がん研究センターの研究では、腫瘍浸潤エフェクターT細胞と制御性T細胞におけるPD-1発現バランスが、PD-1/PD-L1阻害薬の治療効果予測に有望な指標として示されました。
参考)免疫チェックポイント阻害薬(PD-1/PD-L1阻害薬)の治…
PD-L1だけでは足りません。
ここが独自視点です。病理レポート1枚で完結する発想から、腫瘍免疫環境全体を見る発想に移ると、PD-L1低発現例の扱い方も少し変わります。
実際、肺癌でも化学療法併用ならPD-L1発現にかかわらず使える治療があり、胃癌ではCPSの読み方自体が腫瘍免疫細胞の影響を受けます。
参考)https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29360JA_2020JUL20_NCR_PDL1_22C3_KN181_Quick_scoring_guide_JA_low.pdf
つまり文脈勝負です。
このため、医療従事者が「PD-L1低値=免疫療法不適」と短絡すると、患者説明の幅を狭めるおそれがあります。時間のロスも出ます。
もう一点、免疫細胞評価は腫瘍細胞評価より観察者間再現性が低くなりやすいという報告もあり、乳癌では免疫細胞での評価が必須という、臓器ごとの難しさもあります。
参考)FRQ5 浸潤性乳癌におけるPD-L1検査はどのように行…
臓器別理解が条件です。
だから実務では、①がん種、②スコア法、③アッセイ、④検体条件、この4点を毎回同じ順で確認するのが安全です。忙しい外来でも回しやすく、説明の質も安定します。
肺癌のTPS 50%以上、胃癌のCPS 5以上、生検5個以上で検出率向上、アッセイ差で37%が分類不一致——この4つは、知っているだけで再確認の質が上がる数字です。
参考)CareNet Academia
数字で守れます。
場面は治療導入前、狙いは見逃しと誤解の回避、候補はPD-L1確認メモを1枚作ることです。紙でも電子でもよく、確認行動を固定化できるのが利点です。
病理報告の3区分の考え方が整理されています。
新着情報: 2017年1月アーカイブ
肺癌でTPS 50%以上、1~49%、1%未満の治療上の位置づけを確認できます。
肺癌診療ガイドライン2025年版
胃癌でCPS 5以上の意義と生存期間データの確認に役立ちます。
https://www.chem-agilent.com/pdf/pathology/29441ja-pd-l1-ihc28-8-gastric-im-cm649.pdf
アッセイ差と分類不一致の実務的な落とし穴を確認できます。
これで良いのかPD-L1測定…22C3と28-8の違いは?|…
あなたが5-FU単剤を急ぐと予後を落とすことがあります。
MSI-H大腸癌は、ミスマッチ修復機能欠損によって生じる腫瘍で、dMMR大腸癌と実質的に同義として扱われます。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
ここが出発点です。
病理では低分化腺癌、粘液癌、印鑑細胞癌、髄様増殖、腫瘍内リンパ球浸潤などが目立ちやすく、一般的には再発低リスク寄りの生物学的特徴が知られています。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
大腸癌全体でのMSI-H頻度は欧米で約15%、日本では6〜7%、一方でStage IVでは日本で1.9〜3.7%とかなり少なくなります。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
臨床では「珍しくないけれど、進行例では一気に数が減る」という理解が実用的です。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
つまり母集団が違うのです。
外来で転移性症例ばかり見ていると、MSI-Hを過小評価しやすいのですが、術後補助療法や家族歴評価まで含めると影響は小さくありません。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
そのため、病理所見、年齢、家族歴、腫瘍の局在や組織型をまとめて見たうえで、早めにMMR/MSI確認へ進む動きが診療効率を上げます。
結論は先に確認です。
その根拠のひとつがKEYNOTE-177で、pembrolizumab群の無増悪生存期間は16.5か月、標準治療群は8.2か月でした。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
有害事象が少なかった点も含め、一次治療前にMSI情報が不可欠という位置づけになっています。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
ここでの落とし穴は、「RASやBRAFは見るのにMSIは後回し」という従来の流れです。
参考)https://hokuto.app/post/bzxTjRWvt5XEE3TxHmJ3
それは危ない場面です。
2024年版の解説でも、周術期薬物療法前のバイオマーカーとしてRAS、BRAF、MMR欠損検査が追加され、MSI-H/dMMRでは補助療法の選択が変わるため、治療開始前の確認の意味がさらに重くなっています。
参考)https://hokuto.app/post/bzxTjRWvt5XEE3TxHmJ3
時間のロスを避けたい場面では、手術標本待ちだけでなく、生検段階から病理と連携してMSI/MMR確認の導線を決めておくと現場が回りやすくなります。
この部分の一次情報として、ガイドライン改訂の要点が整理されています。
HOKUTO:大腸癌治療ガイドライン2024年版の改訂ポイント
医療従事者が「再発予防ならとりあえずフッ化ピリミジン単剤」と考えるのは自然ですが、MSI-Hではその常識が通用しません。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
意外ですが重要です。
2024年版の解説では、stage II/IIIでMSI-HもしくはdMMRだとフッ化ピリミジン単剤による術後療法のベネフィットが統合解析で示されず、MMR欠損検査が治療開始前に強く推奨されています。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
2022年版改定ポイントの解説でも、Stage IIのMSI-HではFP使用で予後悪化が知られ、欧米のpooled analysisではFP単剤で予後改善が乏しい一方、oxaliplatin併用で予後改善を認めたと整理されています。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
この差は、紙の上の「レジメン選択」ではなく、患者さんの再発リスクと治療毒性の配分に直結します。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
MSI確認が条件です。
たとえば術後外来で2〜3週間のうちに補助療法方針を決める場面では、MSI結果が遅れるだけで、利益の薄い治療を先に走らせる危険が出ます。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
そのため、このリスクを避ける狙いなら、候補は「病理依頼時にMMR免疫染色の同時発注を確認する」の1動作で十分です。
MSI-H大腸癌は薬剤選択だけの話では終わりません。
ここは見逃せません。
dMMRの約30%がリンチ症候群の可能性とされ、検査結果の扱いには倫理的配慮も必要とされています。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
また、リンチ症候群が疑われる大腸がん患者では、50歳未満での発症、関連腫瘍の既往、60歳未満でMSI-Hの組織学的所見、第1度近親者の発症歴などがMSI検査推奨の条件として示されています。
つまり、MSI-Hを見つけた時点で診療の対象は患者本人だけではなく、家系全体のリスク評価にも広がります。
参考)https://osaka-gs.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/Lynch%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A.pdf
家族歴が基本です。
ここを後回しにすると、将来の大腸癌や子宮体癌など関連腫瘍の早期発見機会を逃し、結果として健康面でも時間面でも損失が大きくなります。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
日常診療では、初回説明で家族歴を3世代まで簡潔に聴取し、必要時は遺伝診療部門につなぐ流れを院内で固定しておくと迷いません。
リンチ症候群のMSI検査適応の整理に使いやすい資料です。
大阪遺伝カウンセリング研究会:Lynch症候群について
検索上位の記事は「MSI-Hなら免疫が効く」で止まりがちですが、現場目線では“いつ調べるか”がもっと重要です。
参考)https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/ags3.12633
先に測る発想です。
2022年の解説では、dMMR進行直腸癌に対するdostarlimabの第2相試験で、論文公開時点の12人全員が投与終了時に臨床的完全奏効と判定され、予定されていた化学放射線療法や手術を受けていないと紹介されています。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
まだ小規模で慎重な解釈は必要ですが、「手術前にMSI/MMRを知る価値」が急上昇した象徴的なデータです。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
この視点を持つと、MSI-Hは単なる再発例の薬物療法マーカーではなく、直腸癌の治療順序そのものを動かす情報になります。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
結論は順番です。
あなたが直腸癌カンファレンスでMSI/MMR確認を後ろに置くと、手術、放射線、薬物療法の最適順序を再設計する機会を逃すかもしれません。
参考)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2ff=20251117182035href="https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2">https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41237182/?fc=None&ff=20251117182035&v=2.18.0.post22+67771e2v=2.18.0.post22+67771e2" target="_blank" rel="noopener">The efficacy of Pembrolizumab,…
この場面の対策なら、候補は「初回カンファレンスのチェック項目にMMR/MSIを1行追加する」で足ります。
参考)https://hokuto.app/post/bzxTjRWvt5XEE3TxHmJ3
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