あなたの初期判断ミスで救急搬送率が2倍になります

強直間代発作といえば「てんかん」と即断されがちですが、実際には初発発作の約30〜40%は症候性です。つまり脳に何らかの器質的異常があるケースです。ここには脳出血、脳梗塞、脳腫瘍が含まれます。つまり単なるてんかんとは限りません。
特に高齢者では脳血管障害が原因の割合が増加します。65歳以上では初発発作の原因の約50%が脳血管性とされています。ここは重要です。
この違いを見落とすと、抗てんかん薬のみ処方して根本原因を放置するリスクがあります。結論は器質性評価必須です。
原因精査の基本は頭部CTまたはMRIです。救急現場ではCT優先が現実的です。時間との勝負ですね。
救急で見落とされやすいのが代謝性原因です。低血糖は代表例で、血糖値50mg/dL以下で発作が誘発されることがあります。これは典型例です。
ナトリウム異常も重要です。血清Naが120mEq/L未満になると発作リスクが急上昇します。つまり電解質が鍵です。
こうしたケースは原因を是正すれば再発を防げます。逆に抗てんかん薬だけでは根本解決になりません。ここが落とし穴です。
採血の初期対応が遅れると診断がズレます。結論は初期採血必須です。
原因検索としては血糖・Na・Ca・BUN/Crを同時に確認するだけで精度が大きく上がります。これだけ覚えておけばOKです。
薬剤性発作は意外と多く、全体の約10〜15%を占めると報告されています。特に抗菌薬(カルバペネム系)や抗精神病薬が関与します。意外ですね。
アルコール離脱も典型的です。断酒後6〜48時間以内に発作が出るケースが多いです。時間軸がヒントです。
ここで重要なのは「てんかん既往がない」ことです。つまり新規発症です。
この背景を見逃すと、不要な長期抗てんかん薬投与につながります。痛いですね。
リスク回避としては、服薬歴と飲酒歴の聴取を最優先に行うことです。つまり問診が鍵です。
小児では発熱性けいれんが代表的です。6か月〜5歳で約5%に発症します。頻度は高いです。
一方、成人で発熱を伴う発作は髄膜炎や脳炎を疑います。ここは分岐点です。
特に単純ヘルペス脳炎では早期治療が遅れると死亡率が20%以上に達します。見逃せません。
このため発熱+発作では腰椎穿刺の適応を慎重に判断します。つまり感染評価が重要です。
抗ウイルス薬(アシクロビル)は疑った時点で投与開始が推奨されます。時間が勝負です。
現場で最も多いミスは「単発発作=てんかん」と決めつけることです。実際には初発発作の約半数は再発しません。ここは誤解されがちです。
つまり全例に抗てんかん薬は不要です。結論は個別判断です。
再発リスクは脳波異常や画像異常で大きく変わります。EEGで異常があれば再発率は約60%以上に上昇します。数値で考えるべきです。
このリスク評価を行わずに投薬すると、副作用だけ背負う結果になります。厳しいところですね。
再発リスク管理という場面では、狙いは過剰治療回避です。候補は「外来での脳波検査予約を即時入れる」です。これが現実的対応です。
参考:てんかん・発作の分類と原因の体系的整理
日本神経学会 てんかん診療ガイドライン
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