あなた、その覚え違いで褐色細胞腫を見逃します。

副腎髄質でまず固定したいのは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つです。臨床検査振興協議会の解説でも、副腎髄質ホルモンとしてこの3つが挙げられています。3つだけです。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=vE6aRgLCz14
覚え方はとても単純で、「髄質はカテコールアミン3兄弟」と置くのが使いやすいです。チロシン由来の流れでみると、ドーパミンからノルアドレナリン、さらにアドレナリンへつながるため、単なる羅列より順番で覚えたほうが定着しやすいです。流れで覚えるのが基本です。
関連)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%AF%E8%85%8E%E9%AB%84%E8%B3%AA
実務では、ドーパミンを落として2つだけ覚えてしまう人が少なくありません。ですが、検査や腫瘍の話になるとドーパミンも登場するため、3つセットで持っておくほうが後から困りません。結論は3つです。
関連)https://www.jpclt.org/introduce/pamph/pamphlet21/
副腎髄質の記憶は、「どこが指令を出すか」で整理すると強くなります。副腎皮質は下垂体の制御ですが、副腎髄質は交感神経系によって調節され、運動やストレスで分泌が増加します。ここが分かれ目です。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=vE6aRgLCz14
つまり、髄質は“内分泌なのに神経っぽい”場所として覚えると混乱が減ります。札幌医大の資料でも、副腎で交感神経の支配を受けるのは髄質のみで、皮質は自律神経の支配を受けないと示されています。つまり交感神経です。
関連)https://web.sapmed.ac.jp/biol/download/TS-bbs-QA-12.pdf
この整理ができると、作用も一気につながります。心拍数上昇、血圧上昇、血糖増加という反応は、暗記項目ではなく「緊急時に体を戦闘モードへ寄せる反応」と理解できます。イメージ化が原則です。
関連)https://www.etc-karada.com/kenryou/blog/system/fukujin_zuisitu.html
3つの名前を覚えても、作用差まで曖昧だと現場では使いにくいです。アドレナリンは心拍出量増加と血糖上昇が目立ち、ノルアドレナリンは末梢血管収縮による血圧上昇が目立つと整理できます。ここはよく出ます。
関連)https://www.etc-karada.com/kenryou/blog/system/fukujin_zuisitu.html
覚え方としては、「アドは上げる、ノルは締める」が便利です。アドレナリンは心臓と代謝を上げる、ノルアドレナリンは血管を締めて圧を上げる、と短く置き換えると頭に残りやすくなります。つまり役割分担です。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=vE6aRgLCz14
ドーパミンは存在感が弱く見えますが、前駆物質としての位置づけが重要です。LSIメディエンスの検査案内では、ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質であり、褐色細胞腫や神経芽細胞腫で上昇しうるとされています。ドーパミンだけは例外です。
関連)https://data.medience.co.jp/guide/guide-03040015.html
医療従事者向けの記事として、ここを外すと薄くなります。副腎髄質ホルモンが過剰になる代表疾患は褐色細胞腫で、重度の高血圧や発汗異常を起こしうるとされています。臨床につながるところです。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=vE6aRgLCz14
日本内科学会の解説では、褐色細胞腫・パラガングリオーマはカテコールアミン過剰産生により多彩な症状を示し、放置すると高血圧クリーゼで死に至ることがあるとされています。副腎偶発腫の5~10%を褐色細胞腫が占め、全褐色細胞腫の約25%は偶発腫として見つかる点も、意外と見落とされやすい数字です。意外ですね。
関連)https://www.jpclt.org/introduce/pamph/pamphlet21/
この数字を知ると、「症候が典型的でないから除外してよい」とは言いにくくなります。副腎腫瘤を見た場面の対策として、見逃し回避を狙うなら、メタネフリン分画を確認するという1動作に落とすと実践しやすいです。あなたの時短にもなります。
関連)https://www.jpclt.org/introduce/pamph/pamphlet21/
副腎偶発腫に褐色細胞腫が紛れることの参考です。
独自視点として、覚え方を検査手順に結びつける方法も有効です。副腎髄質ホルモンはストレスや体位の影響を受けるため、通常の採血感覚で覚えると危険で、臨床検査振興協議会では30分安静臥床後の採血が説明されています。ここは丸暗記だと抜けます。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=vE6aRgLCz14
さらにガイドラインでは、血中アドレナリン・ノルアドレナリンが正常上限の3倍以上、または両者の和が2,000 pg/mL以上、随時尿中メタネフリン・ノルメタネフリンが正常上限の3倍以上または500 ng/mg・Cr以上なら、24時間蓄尿での精査につなぐと整理されています。数字で持つと強いです。
関連)https://www.jpclt.org/introduce/pamph/pamphlet21/
見落としや偽陽性のリスクもあります。カフェイン、バナナ、柑橘類、バニラ、チーズ、赤ワイン、さらに三環系抗うつ薬やレボドパ、メトクロプラミドなどが測定値に影響しうるため、検査前確認を1枚メモ化しておくと、再検や説明の手間を減らせます。検査前確認が条件です。
関連)https://www.jpclt.org/introduce/pamph/pamphlet21/
検査前条件と影響因子の確認に役立つ参考です。
臨床検査振興協議会:副腎ホルモンの検査
副腎髄質ホルモンの検査アルゴリズムと注意薬の確認に役立つ参考です。
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