ダイナミクス電子カルテは、現役内科医の吉原正彦先生によって開発された診療所向けの電子カルテ・レセプトシステムです。医療現場の実際の診療フローを熟知した医師自らが手掛けたシステムとして、全国約4,000の診療所で導入されています。
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💻 レセコン一体型の効率性
最大の特徴は、電子カルテとレセプトシステムが完全に一体化していることです。医師が診療中にカルテを記載すると、同時に会計情報も自動的に生成されるため、診察から会計まで一連の業務がスムーズに行えます。これにより、従来のように診察後に別途レセプト入力を行う必要がなくなり、大幅な業務効率化を実現します。
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📱 携帯電話連携機能
他の電子カルテシステムにはない独特な機能として、携帯電話に患者カルテ情報を格納・参照できる機能があります。これにより、院外にいる際の緊急時問い合わせへの対応や、大災害・停電時でも診療継続が可能になります。この機能は、地域医療において医師が果たすべき役割を考慮した、実用性の高い設計といえるでしょう。
参考)https://www.superdyn.jp/dynamics_yoshihara.html
🔧 カスタマイズ機能の充実
ダイナミクスは、Microsoft Accessをベースとしたカスタマイズ可能なソフトウェアです。正規版プログラムがソースコードを公開しているため、ユーザー自身でシステムを修正・拡張できる自由度があります。よく使う処方や検査、病名、所見などをセット登録でき、複数のセットを一括入力する機能により、より効率的にカルテ記載が行えます。
参考)https://clinics-cloud.com/column/180
ダイナミクス電子カルテは、開業医の経費削減を目的として開発されただけあり、非常にリーズナブルな料金設定が大きな魅力です。
参考)https://clius.jp/mag/2022/03/16/ehr-yoshihara-dynamics/
💰 明確な料金体系
この料金には、バージョンアップ費用、ヘルプデスク利用料、診療報酬改定対応費用がすべて含まれています。さらに、パソコンの台数が増えても月額使用料に変動がないため、将来的なシステム拡張を考えても安心です。
📊 他社との費用比較
一般的な電子カルテシステムの初期導入費用が数百万円から数千万円かかることを考えると、ダイナミクスの導入コストは圧倒的に低く設定されています。特に、診療報酬改定のたびに追加費用が発生する他のシステムと比較すると、長期的な運用コストの優位性は明らかです。
💡 投資対効果の高さ
低コストながら、レセコン一体型システムによる人件費削減効果や、カスタマイズ機能による診療効率化を考慮すると、投資対効果は非常に高いといえます。実際のユーザーからは、「ダイナミクスから抽出した数字を入力すれば簡単かつ正確に確定申告の書類を作成できる」という声も上がっており、診療以外の業務効率化にも貢献しています。
医療情報を扱う電子カルテシステムにおいて、セキュリティ対策は最重要課題の一つです。ダイナミクスは、厚生労働省が策定した各種ガイドラインに完全準拠した安全性を確保しています。
🔐 厚労省ガイドライン完全対応
ダイナミクスは、以下の重要なガイドラインに完全対応しています。
これらのガイドラインへの準拠により、医療機関として求められる情報セキュリティ基準を満たしています。
🛡️ データ保護機能
システムには多層的なセキュリティ機能が組み込まれています。アクセス制御、データ暗号化、バックアップ機能などにより、患者の個人情報や診療データを適切に保護しています。また、ユーザー認証システムにより、権限のないアクセスを防止する仕組みも整備されています。
📋 監査証跡の記録
電子保存の三原則(真正性、見読性、保存性)を満たすため、すべての操作履歴が記録・保存される仕組みになっています。これにより、データの改ざんや不正アクセスの検知、法的要求に応じた監査対応が可能となっています。
ダイナミクスの大きな特徴の一つが、充実したユーザーサポート体制とコミュニティの存在です。開発者の吉原先生を中心とした、ユーザー参加型の改善システムが構築されています。
👥 活発なユーザーコミュニティ
定期的に開催される例会やメーリングリストを通じて、全国のユーザー同士が情報交換を行える環境が整っています。宮城県の神経内科クリニック仙台からは「ユーザーのメーリングリストが充実していて、全国の先生方とつながれる点も魅力」との声が寄せられています。
🔧 直接フィードバックシステム
ユーザーからの要望や改善提案は、メーリングリストを通じて開発者の吉原先生に直接届けられます。これにより、現場のニーズに基づいた機能改善が継続的に行われており、実際の診療現場で求められる機能が迅速に実装されています。
📚 豊富な学習リソース
保険診療に関する情報交換も活発で、ダイナミクスの操作方法だけでなく、医療制度や診療報酬に関する最新情報も共有されています。これにより、システムの操作習得と同時に、医療制度への理解も深めることができます。
ダイナミクス電子カルテは、その高いカスタマイズ性により、特定の専門診療分野でも効果的に活用されています。実際のユーザー事例から、その応用範囲の広さが明らかになっています。
🩺 糖尿病専門診療での活用
福岡県のりい内科クリニックでは、糖尿病専門医として以下のような多彩なシステムを活用しています:
このクリニックでは、取り込んだデータを最大限活用して、年間で講演10本、学会発表3本、研究発表2本を実施しており、臨床研究活動にも大きく貢献しています。
🧠 神経内科診療での応用
神経内科クリニック仙台では、専門性の高い神経内科診療に特化したテンプレートやセット機能を自在にカスタマイズして使用しています。複雑な神経学的所見の記載や、長期にわたる経過観察が必要な疾患の管理において、その柔軟性が大きな価値を発揮しています。
⚕️ 一般診療所での包括的活用
高知県の潮見台診療所では、診察中の所見入力、画像・心電図の保存、院内調剤の薬情作成、院外処方箋の発行まで、すべての診療業務をダイナミクス一つで完結させています。PC初心者だった医師が、ダイナミクスを使いこなすうちにPC操作に自信を持ち、さらには経理業務まで習得したという報告もあり、システムの使いやすさが証明されています。