ダイレクトボンディングの費用は歯科医院や地域によって大きく異なります。東京などの都市部では1歯あたり20,000~50,000円程度が相場となっており、大阪では最短1日3万円~からの治療も可能です。
参考)https://www.amagasaki.dental/sukippa.html
地方の歯科医院では比較的リーズナブルな価格設定が見られ、兵庫県の例では1歯27,500円(税込)、和歌山では小規模治療16,500円、大規模治療38,500円という価格帯も確認できます。
参考)https://wakayama-yuasa.com/reopening/
地域 | 費用相場(1歯あたり) | 特徴 |
---|---|---|
東京都内 |
20,000~50,000円 |
競合が多く価格帯も幅広い |
大阪市内 |
30,000円~ |
最短1日治療対応 |
兵庫県 | 27,500円 | 標準的な価格設定 |
和歌山県 | 16,500~38,500円 | 治療範囲により変動 |
保険適用のコンポジットレジン(CR)の場合は、1本あたり1,500円~5,000円程度が費用相場となりますが、審美性や耐久性において自費診療との差があります。
治療費用に影響する主要な要因として、修復範囲の大きさが挙げられます。前歯1本の隣接面を含まない場合は33,000円(税込)、隣接面を含む場合は55,000円(税込)といった価格設定が一般的です。
治療期間も費用に関連しており、1日(1.5時間)で完了する場合は66,000円、複数回に分けて行う場合でも同程度の費用で治療が可能です。型取りが必要な症例では、模型作成として3,300円が別途必要になる場合もあります。
参考)https://www.anzu-dental.com/service/direct_bonding/
処置の難易度によっても価格が変動し、以下のような要因が挙げられます。
特に歯科医師の技術力により、見た目の仕上がりに差が出るため、経験豊富な歯科医師による治療では費用が高めに設定される傾向があります。
セラミック治療やラミネートベニア、矯正治療と比べると、ダイレクトボンディングは費用を安く抑えることができます。前歯の隙間(すきっ歯)を改善する場合、ダイレクトボンディングでは1.65万円~3.3万円(税込)で治療が完了します。
参考)https://www.central-d-c.com/1065infection-prevention
他の審美治療との費用比較は以下の通りです。
治療法 | 費用相場(1歯あたり) | 治療期間 | 耐久性 |
---|---|---|---|
ダイレクトボンディング | 20,000~70,000円 | 1-2回 | 3-5年 |
セラミッククラウン | 80,000~150,000円 | 2-3回 | 10-15年 |
ラミネートベニア | 100,000~200,000円 | 2-3回 | 10-20年 |
矯正治療 | 300,000~1,000,000円 | 1-3年 | 永続的 |
ダイレクトボンディングは治療のための材料や器材が少なくすむため、治療費用を安く抑える事ができます。ただし、長期的な審美性、耐久性はセラミックに劣るという特徴があります。
ダイレクトボンディングには保険適用のコンポジットレジン(CR)治療と、自費診療での審美修復治療があります。保険適用の場合は1本あたり1,500円~5,000円程度ですが、使用する材料や技術に制限があります。
自費診療では、多数の色調を重ね合わせることで天然歯のような自然な歯を再現できる審美修復用プラスチックを使用します。従来の保険適用プラスチックより変色しにくく、強度も高いため、美しい状態で機能を維持することができます。
保険診療と自費診療の主な違い。
金属を一切利用していないため、金属アレルギーの心配がない点は両者共通の利点です。
治療選択における費用対効果を考える際、患者の年齢、ライフスタイル、審美的要求度を総合的に判断することが重要です。短期間で審美的改善を図りたい場合、ダイレクトボンディングは優れた選択肢となります。
医療従事者として患者に説明すべき重要なポイントは以下の通りです。
適応症例と費用効率
長期的なメンテナンス費用
色の濃い食べ物や飲み物を日常的に摂取する場合、自分の歯とコンポジットレジンの着色の仕方に差が生じる可能性があります。定期的な確認や調整により、きれいな状態を保つことができますが、これらのメンテナンス費用も考慮に入れる必要があります。
治療の限界と追加費用リスク
修復範囲が大きい場合や噛み合わせの状況によっては、ダイレクトボンディングが適応とならないケースもあります。このような場合、より高額な治療法への変更が必要となる可能性があります。
経年劣化による着色と摩耗は起きる可能性があるため、患者には事前にこれらのリスクと追加費用の可能性について十分な説明を行うことが重要です。歯科医院での定期的な確認や調整をお勧めし、長期的な口腔健康維持の観点から適切な治療選択をサポートしましょう。