あなたはpHだけで判断すると国試で3点落とします
酸塩基平衡の国試問題では、最初の一手が得点を左右します。多くの受験者はpHだけで「アシドーシスかアルカローシスか」を判断して終わりがちですが、それでは不十分です。pHが7.35未満ならアシドーシス、7.45超ならアルカローシスという基本は重要ですが、それはスタート地点にすぎません。ここで止まると失点します。つまり入口判断です。
次に見るべきはPaCO2とHCO3-です。例えばpH 7.30、PaCO2 50mmHg、HCO3- 24mEq/Lなら、呼吸性アシドーシスと判断できます。このように「どちらが主因か」を決める流れが重要です。ここが基本です。
この順序を守るだけで、国試レベルでは正答率が大きく上がります。逆に順序を飛ばすと、混合性障害で混乱します。ここは頻出です。
代謝性アシドーシスでは、アニオンギャップ(AG)が鍵になります。計算式はAG = Na - (Cl + HCO3-)で、正常値は約12±4です。この数値が20以上なら明らかに高値と判断できます。ここが分岐点です。
例えばAGが24なら、乳酸アシドーシスやケトアシドーシスが疑われます。一方、AGが正常(例えば10)なら下痢や尿細管性アシドーシスを考えます。つまり原因分類です。
この区別ができないと、選択肢で迷います。特に「糖尿病患者+意識障害+AG上昇」は頻出パターンです。ここは押さえたいですね。
原因の絞り込みに迷う場面では、MUDPILES(古典的覚え方)などを使うのも有効です。原因整理です。
呼吸性障害では「代償」を必ず考えます。急性か慢性かでHCO3-の変化が異なるためです。例えば急性呼吸性アシドーシスでは、PaCO2が10上がるごとにHCO3-は約1上昇します。ここがポイントです。
慢性の場合は約3〜4上昇します。この差を知らないと、慢性COPD患者の問題で誤答します。よく出ます。
例えばPaCO2 60でHCO3-が30なら、慢性呼吸性アシドーシスと判断できます。こうした「代償の程度」を見ることで、単純か混合かも判断可能です。つまり見分けです。
代償を無視すると、混合障害を見逃します。ここは落とし穴です。
混合性障害は国試の差がつくポイントです。単純障害なら代償は一定の範囲に収まりますが、それを外れる場合は混合を疑います。ここが核心です。
例えば代謝性アシドーシスで予測PaCO2は「1.5×HCO3- + 8 ±2」で求めます。この式から外れる場合、呼吸性障害が合併しています。これが判断基準です。
実際の問題では「思ったよりPaCO2が低い」などの違和感がヒントになります。違和感は重要です。
この視点を持つだけで、難問の正答率が上がります。ここは実力差です。
意外と見落とされるのが「アルブミン補正」です。低アルブミン血症ではAGが見かけ上低く出ます。例えばアルブミンが2.0g/dLなら、AGは約5程度低く評価されます。これは盲点です。
つまりAGが正常でも、実は高AGアシドーシスの可能性があります。ここは例外です。
このリスクを避ける場面では、「低栄養や慢性疾患患者」→「AG過小評価を防ぐ」→「アルブミン値を確認する」という流れで1回チェックするだけで十分です。これで回避できます。
また、血液ガスだけでなく臨床文脈(敗血症、糖尿病、腎不全)とセットで考えると、選択肢の絞り込みが速くなります。結論は統合です。