あなた、採血タイミングで結果が半分は誤判定になります

プロテインC・S検査では「活性」と「抗原量」の2種類があり、ここを混同すると誤解釈につながります。活性は機能、抗原量は量そのものを示します。例えば活性が50%でも抗原量が100%なら機能異常型欠乏が疑われます。つまり別物です。
基準値は施設差がありますが、一般的にプロテインC活性は70〜140%、プロテインS活性は60〜150%程度です。数値だけで判断すると危険です。ここが重要です。
抗原正常・活性低下はII型欠乏、両方低下はI型欠乏と分類されます。分類が診断の基本です。これを押さえないと遺伝性評価でズレます。
実は臨床現場で最も多いのは「偽低値」です。特にワルファリン内服中はプロテインCが半減することもあり、50%以下に落ちる例も珍しくありません。痛いですね。
さらに急性血栓症の発症直後では、消費により両者とも低下します。発症から2週間以内の測定は信頼性が低いです。つまり時期が重要です。
肝障害でも低下します。プロテインは肝合成だからです。肝機能AST・ALT上昇がある場合は解釈を保留するのが原則です。
正しい測定タイミングは「抗凝固療法終了後」です。ワルファリン中止後は最低2週間、できれば3週間あけて測定します。ここが条件です。
DOACの場合も影響が出ることがあります。完全には無関係ではありません。意外ですね。
血栓急性期を避け、安定期に測るのが基本です。つまり安定後です。これを守るだけで誤診率が大きく下がります。
採血条件としては空腹は必須ではありませんが、炎症や感染があると結果に影響します。CRP上昇時は再検を考慮します。これが現実です。
数値単独では診断できません。家族歴、既往歴、再発性血栓の有無を必ずセットで評価します。結論は総合判断です。
例えば若年で深部静脈血栓症を繰り返す場合、プロテインS活性が40%程度なら遺伝性欠乏の可能性が高まります。目安になります。
一方で高齢者で単発の血栓、軽度低下(60%程度)なら後天性の可能性が高いです。ここが分岐点です。
臨床では「再検」が重要です。1回の低値で確定しない。これが基本です。
意外と見落とされるのが「女性ホルモン」の影響です。経口避妊薬使用中はプロテインSが20〜30%低下することがあります。厳しいところですね。
妊娠中も低下します。生理的変化です。ここは例外です。
このリスク回避のためには「服薬確認」が重要です。問診で確認するだけで誤診を防げます。これだけ覚えておけばOKです。
また検査会社によって測定法が異なり、活性測定(クロマジェニック法)か凝固時間法かで差が出ます。同一施設での再検が望ましいです。これが原則です。
参考:血栓性素因検査の詳細(測定法や注意点が整理されている)
https://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2018/07/tebiki.pdf
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