あなた、レジスチン高値だけで病態を決めると見落とします。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html

レジスチンは、名称自体が resistance to insulin に由来する分泌性タンパクで、当初は脂肪細胞由来でインスリン作用に拮抗する因子として強く注目されました。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
実際、脂肪細胞での糖取り込みを抑制し、肝臓特異的過剰発現ではインスリン抵抗性が惹起され、ノックアウトマウスでは空腹時血糖が低下するという報告があります。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
つまり単純な善玉ではないです。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
ただし、ここで理解を止めると危険です。
関連)レジスチンresistin(RETN) (生体の科学 56巻…
レジスチンを「高ければそのままインスリン抵抗性の主犯」とみなす説明は、初学者向けにはわかりやすくても、医療従事者向けの整理としては粗くなります。
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単一因子モデルでは足りません。
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アディポサイトカインの話では、アディポネクチン、TNF-\(\alpha\)、PPAR\(\gamma\)系の変化も同時に動きます。
関連)https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/product/detail/W01W0118-0180.html
そのため、外来や病棟で患者説明をするときも「脂肪組織から出る複数シグナルの一つ」として位置づけるほうが、病態の誤解を減らせます。
関連)https://dm.medimag.jp/column/18_1.html
結論は多因子でみることです。
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はがき1枚の表にまとめる感覚で、肝臓は糖放出、筋は取り込み、膵島は分泌、という3点で整理しておくと説明がぶれません。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
整理して覚えると強いです。
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この場面での対策は、病態説明を一臓器で終わらせないことです。
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病棟カンファや患者教育では、狙いを「病態のつながりを誤解なく伝えること」に置き、候補として1枚スライドやメモで肝・筋・膵の3列整理を使うと実務で回しやすくなります。
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レジスチンは治療薬との関係でも重要です。
関連)https://dm.medimag.jp/column/18_1.html
PPAR\(\gamma\)リガンド、つまりチアゾリジン薬系の文脈では、悪玉アディポサイトカインの過剰分泌を抑え、インスリン抵抗性を改善する流れの中でレジスチンも語られます。
関連)https://dm.medimag.jp/column/18_1.html
薬理と病態はつながっています。
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医療従事者がやりがちな誤りは、HbA1cや空腹時血糖だけで薬効を説明してしまうことです。
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しかし、PPAR\(\gamma\)作用は小型脂肪細胞への分化促進、善玉アディポサイトカイン増加、肝からの糖放出抑制、筋への糖取り込み促進といった一連の変化として理解したほうが、患者説明でも後輩指導でも時間の節約になります。
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機序まで押さえるべきです。
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レジスチンをここで覚えるメリットは、薬剤選択の背景説明が短くなる点です。
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たとえば「血糖が下がる薬」ではなく「脂肪組織由来シグナルを整えて抵抗性を下げる薬」と言い換えるだけで、患者の納得感が変わります。
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説明負担が軽くなります。
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薬剤関連の基礎を確認したい部分の参考です。TZD薬がPPARγを介して悪玉アディポサイトカイン過剰分泌を抑える流れがまとまっています。
関連)https://dm.medimag.jp/column/18_1.html
https://dm.medimag.jp/column/18_1.html
ここが一番おもしろい論点です。
関連)レジスチンresistin(RETN) (生体の科学 56巻…
レジスチンはインスリン抵抗性惹起物質として有名ですが、科研費研究では、10週齢オスdb/dbマウスに4週間のメトホルミン投与を行いインスリン抵抗性が改善した群で、むしろ脂肪中レジスチン蛋白発現の増加がみられたと報告されています。
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つまり例外があるということですね。
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さらに同研究では、インスリン投与群は高血糖が改善しても高インスリン血症が持続し、レジスチン発現はコントロール群と同程度の低さでした。
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研究者らはこの結果から、レジスチンは肥満状態下のインスリン抵抗性の主要因とは言えないと結論づけています。
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主犯固定は危険です。
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この論争的な点は、医療従事者にとって大きなメリットがあります。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
文献抄読や勉強会で「レジスチン=悪玉」とだけ話すと、後で例外研究を知った参加者から説明不足を指摘されやすいのですが、「発見時のインパクトは大きいが主要因と断定しにくい報告もある」と添えるだけで、議論の質が上がります。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
この一言で評価が変わります。
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例外研究を押さえたい部分の参考です。db/dbマウス、10週齢、4週間投与、メトホルミン群での発現増加という数字付きで読めます。
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https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14770595/
マウスの話をそのままヒトに当てはめるのは危険です。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
構造面でも、レジスチン遺伝子はマウスで第8染色体、ヒトで第19染色体に存在し、蛋白はマウス114アミノ酸、ヒト108アミノ酸、アミノ酸相同性は53%とされています。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
数字でみると差は大きいです。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
この差は、研究紹介の記事や院内資料を作るときに重要です。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
「マウスで成立した機序」と「ヒトでそのまま確立した結論」は同じではないため、医療従事者が二次情報を作る場面では、種差を一文入れるだけで過剰な一般化を避けられます。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
種差の注記が条件です。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
また、ヒト血中では多量体の存在が示唆されている一方で詳細不明とされ、マウスでは六量体主体で高活性の三量体も存在するとされています。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
このため、単純な血中高値低値だけでなく、どの研究系の、どの種の、どの条件のデータかを確認する視点が欠かせません。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
確認ポイントは3つです。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
この場面での対策は、論文読解の手戻りを減らすことです。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
狙いを「臨床応用できる情報だけを拾うこと」に置き、候補として抄読メモに「種」「作用臓器」「介入薬」の3項目を先に書いてから読むと、時間のロスを減らせます。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
時間短縮に効きます。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
補足知識として読みやすい総説的な要約です。レジスチンの構造、ヒトとマウスの差、肝での作用の概略を短く確認できます。
関連)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
レジスチンresistin(RETN) (生体の科学 56巻…

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