あなたのPPE重装備、接触汚染を増やします。

感染防御でPPEを考えるとき、最初に整理したいのは「全部つける」ではなく「曝露リスクに応じて選ぶ」という発想です。日本環境感染学会の整理でも、COVID-19を疑う患者に接する際はサージカルマスクが推奨され、そのほかの防護具は標準予防策に基づいて感染リスクに応じて選択するとされています 。つまり重装備の固定運用より、場面ごとの選択精度が大事ということですね 。
参考)https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/files/nyuinhen.pdf
ここで外しやすい誤解があります。患者に近づくなら毎回、手袋・ガウン・N95を一式でそろえるほうが安全だと思いがちですが、実際には身体的接触や血液・体液汚染が生じない場面では、手袋やガウンは不要と整理される場面があります 。結論は過不足なく選ぶことです 。
参考)https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/files/nyuinhen.pdf
たとえば配膳、配薬、体温計を渡す、手引き歩行のように、患者や患者周辺環境との濃厚接触や湿性生体物質への曝露がない業務では、ガウンや手袋が不要とされる資料があります 。一見すると防護を減らすのは不安ですが、不要な手袋のままドアノブ、PC、記録端末に触れるほうが接触汚染を広げやすいです 。ここは意外ですね 。
参考)PPEとは?|医療従事者向けPPE|トピックス|手袋・衛生用…
標準予防策の考え方に戻ると、血液、体液、分泌物、排泄物、損傷した皮膚、粘膜に触れる可能性があるかどうかが判断軸になります。逆に言えば、その条件が薄いのにPPEを足し続けると、物品補充の手間、着脱時間、交換漏れが増え、現場負担まで大きくなります。PPEは万能ではありません 。
参考)PPEとは?|医療従事者向けPPE|トピックス|手袋・衛生用…
PPEの基本定義や標準予防策の整理に役立つ資料です。
日本環境感染学会:PPE着用について
着用場面を迷いやすいのは、診察、環境整備、搬送、検体採取が同じ患者対応の中に混ざるからです。日本環境感染学会の一覧では、通常の診察や環境整備、患者搬送ではサージカルマスクが基本で、N95や手袋、ガウン、眼の防護具は原則不要または曝露リスクがある場合に推奨という整理です 。つまり全業務を同じ装備で回さないのが基本です 。
参考)https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/files/nyuinhen.pdf
一方で、エアロゾル産生手技では話が変わります。エアロゾル産生手技ではN95マスク、手袋、ガウン、眼の防護具が推奨され、通常診療とは明確にレベルが分かれています 。場面差が大きいです 。
参考)https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000292/292017/1.pdf
現場でありがちなのは「N95を着けていれば他は大体カバーできる」という感覚です。しかしN95は空気中粒子の吸い込み対策であって、眼の粘膜や前腕、手指の汚染までは代替できません。逆に、飛沫や接触の低い場面でN95だけを常時使っても、息苦しさや会話負荷が増え、長時間業務の集中力低下につながりやすいです 。つまり使い分けです 。
参考)https://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_PPE-tyakuyo.pdf
もう一つ重要なのは、流行期と非流行期でPPE対応を変えない、という考え方です。流行状況だけで現場基準を頻繁に揺らすと、誰がどの場面で何を着けるかが曖昧になり、教育コストと確認時間が増えます 。運用を安定させたい場面では、外来や病棟の手順書を1枚にまとめ、処置別に見える場所へ掲示しておくと迷いを減らせます。処置別一覧が条件です 。
参考)https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/hoken/files/nyuinhen.pdf
着用場面の一覧を確認しやすい資料です。
厚生労働省関連資料:コロナ陽性者対応時のPPE着用の原則
PPEは選び方だけでなく、外し方で事故が起きます。青森県の入院編資料や長野県の資料では、脱ぐ順序として手袋、ガウンまたはエプロン、フェイスシールドやゴーグル、最後にマスクという流れが示され、1つ外すたびに手指衛生を挟むことが強調されています 。ここが基本です 。
参考)https://www.pref.nagano.lg.jp/suwaho/gyomu/fukushi/documents/3_bougogu.pdf
この手順が大切なのは、最も汚れている手袋や前面を先に処理しないと、顔周囲の防護具やマスクに自分の手で汚染を持ち込みやすいからです。特に手袋をしたまま記録、カーテン、タブレット、PHSに触れる動きは起こりやすく、患者ごとの交換原則ともぶつかります 。痛いですね 。
参考)スタンダードプリコーション(標準予防策)|いまさら聞けない!…
着用順は資料により細部表現が異なりますが、手指衛生の後にガウン、マスク・ゴーグル、最後に手袋とする流れが示されています 。袖口を手袋で覆う点まで含めておかないと、前腕の露出が残りやすいです 。袖口管理が原則です 。
現場教育では、順番を丸暗記させるより「汚れた面を内側に巻き込む」「顔に近い物は最後」「外すたび手指衛生」と3つで教えると定着しやすいです。長いマニュアルを毎回見返すより、脱衣場所の壁にA4一枚で貼るほうが速いです。1回10秒迷うだけでも、1日30回で5分を超えます。短縮効果は大きいですね 。
参考)https://www.pref.nagano.lg.jp/suwaho/gyomu/fukushi/documents/3_bougogu.pdf
着脱順序の実務確認に使いやすい資料です。
青森県:新型コロナウイルス感染対策のポイント−入院編−
マスク選択で最も多い誤解は、「高性能なN95を広く使うほど安全」というものです。日本環境感染学会では、COVID-19を疑う患者への通常対応はサージカルマスクが推奨で、N95はエアロゾル産生手技など状況に応じた着用と整理されています 。N95常用が標準ではありません 。
参考)https://www.mhlw.go.jp/content/001002680.pdf
N95を使うなら、フィットテストで適切な種類を選び、毎回のユーザーシールチェックが必要です。これは「着けた事実」より「漏れていない事実」のほうが重要だからです 。つまり密着が条件です 。
参考)https://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_PPE-tyakuyo.pdf
さらに、厚労省関連資料ではN95の交換は原則1日1回、ただし1日の装着時間が1時間未満なら1週間に1回を目安に交換という運用例が示され、再使用時は上からサージカルマスクを重ね、個人ごとにビニール袋で保管するとされています 。数字があるので現場ルールに落とし込みやすいです 。ここは知らないと損です 。
ただし、この数字をそのまま全施設共通の絶対基準と受け取るのは危険です。施設の感染対策委員会、対象病原体、供給状況、メーカー指示で変わるため、実運用では「自施設基準を1枚で確認する」が最も事故を防ぎます。N95の場面、交換頻度、保管法を分けて記載した院内掲示やポケットカードがあると、迷いが減り、在庫の無駄も抑えやすいです。自施設基準なら問題ありません 。
検索上位の記事は、PPEの種類や着脱順に集中しがちです。ですが実務で差が出るのは、着る前後の動線と共有物品の扱いです 。見落としやすい点です 。
参考)スタンダードプリコーション(標準予防策)|いまさら聞けない!…
たとえば厚労省関連資料では、PPEは病室に入る前に着用し、前室またはイエローゾーンで全て脱ぐ、脱ぐ場所には感染性廃棄物容器とアルコール手指消毒剤を置く、と明示されています 。この配置がないだけで、脱いだ後に数歩歩いて消毒剤を取りに行く動きが発生し、その途中のノブや台車に触れるリスクが上がります。配置が重要です 。
共有物品の扱いも同じです。手袋をしたままPCや共有端末に触れない、患者ゾーンを出る前に手袋を外す、患者ごとに交換するという基本が崩れると、PPEを増やした意味が薄れます 。逆に、端末を患者ゾーン外に固定する、音声入力を使う、記録前に手袋を外す導線を決めるだけで、接触汚染の機会をかなり減らせます。これは使えそうです 。
参考)スタンダードプリコーション(標準予防策)|いまさら聞けない!…
もう一つは教育コストです。PPEが足りないから事故が起きるのではなく、例外運用が多すぎて新人が判断できないことがあります。場面別PPE表、脱衣場所の写真付き掲示、共有物品に「手袋で触れない」表示を足すだけでも、確認の往復時間を減らせます。忙しい部署ほど、物より手順の見える化が効きます。結論は動線設計です 。
参考)https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/hansen/zenshoen/taisaku_guide/2-2.pdf
チオビタドリンク 100ml×50本 [指定医薬部外品]