バッグ交換を完璧にこなしている患者でも、出口部ケアの手順が1か所違うだけで腹膜炎リスクが3倍以上に跳ね上がります。
PDには大きく2種類あります。
関連)https://dialysis.medipress.jp/disease-and-cure/dialysis-basic/55
つまり「生活スタイルに合わせて選べる」のが腹膜透析の大きな強みです。
国内の透析患者のうち腹膜透析を選択している割合は約2.9〜4%にとどまっており、まだ普及途上にあります。 一方で在宅医療の推進とともに今後のさらなる拡大が期待されており、看護師がPDの知識を深めておくことの重要性は増しています。
関連)http://www.okayamasaiseikai.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/03/180307-1.1.pdf
CAPDのバッグ交換は「清潔操作の徹底」が最重要です。 手技エラーが腹膜炎に直結するため、一つひとつのステップを正確に行う必要があります。
関連)https://j-depo.com/news/peritoneal-dialysis.html
▼CAPDバッグ交換の基本手順
| 確認項目 | 正常 | 異常・要確認 |
|---|---|---|
| 排液の色 | 淡黄色・透明 | 白濁・血性・茶色 |
| 排液量 | 注液量+除水量 | 著しく少ない・増加しすぎ |
| 腹痛の有無 | なし | 注液時・排液時の疼痛 |
| カテーテル出口部 | 乾燥・発赤なし | 発赤・浸出液・痂皮 |
APDは夜間就寝中にサイクラーが自動で透析を行うため、昼間の透析拘束がなく仕事や学校を続けやすいという大きなメリットがあります。 これは社会生活の継続という観点で患者のQOL向上に大きく寄与します。
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▼APDの基本的な流れ
関連)https://kaleido-touch.com/blog/51
APDを使う患者の場合、目や手先が不自由な高齢者や小児でも導入しやすいという特徴があります。 そのため、患者の認知機能や手技の習熟度に合わせた個別指導が必要です。
関連)https://kaleido-touch.com/blog/12
また、APDでは1日の透析記録が機械に保存されることが多いため、訪問看護の際にデータを確認することで透析の実施状況を客観的に把握できます。 これは使えそうです。
腹膜透析において最も警戒すべき合併症は「腹膜炎」です。 2022年のデータでは、PD患者全体の腹膜炎発症率は0.20回/患者・年であり、1年間で腹膜炎を発症しなかった患者は全体の87.4%でした。 つまり約1割強の患者が毎年腹膜炎を経験しているという現実があります。
関連)https://docs.jsdt.or.jp/overview/file/2022/pdf/07.pdf
腹膜炎が重要な理由はそれだけではありません。腹膜炎を繰り返すことで腹膜機能が低下し、最終的にPD治療の継続が困難になります。 腹膜炎の予防は、透析継続という観点でも極めて重要なのです。
看護師が行う主な観察項目は以下の通りです。
関連)https://kaleido-touch.com/blog/30
腹膜炎の発症には出口部感染・トンネル感染が大きく関与しています。 出口部感染がPD関連腹膜炎の主要なリスク因子であることが臨床研究で示されており、出口部ケアの質を管理することが腹膜炎予防に直結します。
関連)http://www.okayamasaiseikai.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/03/180307-1.1.pdf
出口部ケアはPD管理の中で「最も日常的かつ最も見落とされやすい」作業です。 毎日行う必要がありますが、手技が定着するほど油断が生じやすく、ケアの質が徐々に低下するリスクがあります。
関連)https://kaleido-touch.com/blog/32
▼出口部ケアの基本手順
関連)https://iryou-kenkou-morichan.com/peritoneal-dialysis-outlet-care/
入浴については、公衆浴場・プール・海では出口部を防水パッチで保護するクローズド法が推奨されます。 入浴後は必ず水道水による洗浄と消毒を行うことが必要です。
関連)https://kaleido-touch.com/blog/38
出口部ケアを指導する際の患者教育として、次のポイントを確認しましょう。
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出口部ケアの正しい指導については、日本腹膜透析医学会のガイドラインも参考にしてください。
腹膜炎の感染経路や予防に関する詳細な管理指針については、日本透析医学会のガイドラインを参照することができます。
訪問看護で特に重視すべきポイントは次の通りです。
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関連)https://kaleido-touch.com/blog/51
関連)https://kaleido-touch.com/blog/52
訪問看護師は、患者が「できている」と思っていても実際の手技を確認すると誤りが見つかることがあります。 厳しいところですね。 定期的に実際のバッグ交換を見学し、正しい清潔操作が維持されているかを直接確認することが不可欠です。
APDを使用する患者では、サイクラーのデータログを確認することで「処方通りの透析が実施できているか」を客観的に評価できます。 データに問題がある場合は、主治医へ速やかに情報共有する体制を整えておきましょう。
関連)https://www.almediaweb.jp/diabetes_dialysis/diabetes_dialysis-002/part6/02.html
在宅でのPD管理における看護師の具体的な役割については、以下のリンクが詳しく参考になります。
腹膜透析患者へのトラブル対応の実際については、以下も参照できます。