
植物が根から取り込む無機窒素の主な形は、硝酸イオンとアンモニウムイオンです。 ここが出発点です。 硝酸イオンはそのままタンパク質になれず、まず還元されてアンモニウムイオンになってから、グルタミンなどのアミノ酸へ取り込まれます。
参考)https://www.nodai.ac.jp/application/files/3317/7424/6970/a41cb3f25a4044ec6f1a4bcaea513270.pdf
窒素同化の入り口整理に役立つ日本植物生理学会のQ&Aです。根と葉のどちらで代謝されるかが端的にまとまっています。
日本植物生理学会 みんなのひろば:アンモニア態窒素、硝酸態窒素はどこで主に代謝されるのでしょうか
意外なのは、窒素同化は根だけでなく葉でも行われ、一般には葉で行われる窒素同化の方が盛んとされる点です。 これは、葉では光合成で生じる強い還元力を窒素同化へ直接使えるからです。 葉優位になりやすいのです。
参考)アンモニア態窒素、硝酸態窒素はどこで主に代謝されるのでしょう…
一方、根は光合成をしませんが、葉で作られた糖、具体的にはスクロースが篩管を通って送られ、その代謝過程で生じる還元力を使って窒素同化を進めます。 根は受け身ではありません。 ただし、どちらが主役かは植物種や生育環境で変わるため、常に根優位とも葉優位とも断定できません。
参考)アンモニア態窒素、硝酸態窒素はどこで主に代謝されるのでしょう…
この視点は、医療従事者が臓器別代謝の役割分担を考えるときに似ています。 たとえば、同じ窒素でも「どこで還元し、どこでアミノ酸化するか」を押さえると、環境ストレスでどの工程が落ちやすいかを追いやすくなります。 結論は部位依存です。 根だけに注目すると、葉での還元力供給という大前提を見落としやすい点がデメリットです。
参考)アンモニア態窒素、硝酸態窒素はどこで主に代謝されるのでしょう…
GS-GOGATの流れを確認したいときに参考になる資料です。硝酸からアミノ酸への接続が追いやすく書かれています。
東京農業大学:窒素同化とGS-GOGAT経路の解説PDF
窒素再利用の全体像をつかむなら光合成事典が便利です。光呼吸由来アンモニアの再同化や窒素転流の説明があります。
光合成事典:窒素代謝

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